本田仁美「アイドルは終わりが来るもの」、世界レベルの表現者に

2023.7.8 08:00

IZ*ONEの元メンバーで、現在はAKB48のメンバーとして活躍する本田仁美

(写真8枚)

■ 「できるだけ長く表現者として輝きたい」

──『アレグリア』のストーリーは伝統を引き継ぎながらも、新しいことにチャレンジする内容です。AKB48のあり方に似ている気がします。

たしかにそうかもしれません。新しい練習方法を取り入れることもそうですけど、そもそも17年も続いているアイドルグループは日本にはあまりいませんよね。それはやはり歴代の先輩方が作り上げてくださったものがあるからこそ。

AKB48、そして日本での「アイドル」のあり方について、改めて振りかえる本田

──レジェンドのメンバーがたくさんいますもんね。

そういう伝統にプラスして、私たちも新しいアクションを起こしていきたい。そのなかでも大事にしているのがファンのみなさんとの距離感です。私が韓国に行って思ったのは「ファンの方と会える回数が日本ほど多くはないんだな」ということ。その点は日本のアイドルならではの良さだととらえています。

AKB48は週末の対面イベントや劇場公演もあります。劇場公演はまさに『アレグリア』の客席とステージの距離感とそっくり。すごく近いですから。でもそういう近さを私はずっと大事にしていきたいんです。

本田は「AKB48=会えるアイドル」というポジションを大切にしていきたいと話す

──一方、AKB48は近年、悔しい経験もたくさんしていますよね。2020年には『紅白歌合戦』への連続出場が11年で途切れ、2022年には12年連続で受賞していた『日本レコード大賞』優秀作品賞も逃しました。「もう一度」という気持ちになっているんじゃないでしょうか。

悔しい気持ちはみんな持っているはず。私はグループに加入して1年も経たないなかで、東京ドーム公演のステージに立たせていただいたことがありましたが、それはすべて先輩方の力のおかげでした。あのときはふわふわした気持ちでそこに立っていたことを記憶しています。そして「どんな場所でもそう簡単に立てるものではない」とその貴重さに気付かされました。

だからこそ次は自分たちの実力で新しい記録を作って、残していきたい。そうやって私自身、AKB48グループの力になっていきたいです。

AKB48のメンバーとして活躍しはじめて10年、本田は「まだまだ」と意気込みを見せる

──近年の本田さんのパフォーマンスを見ていると、どんな形であれずっとアーティストであり続けようという覚悟が感じられます。

いろんな考え方はあると思いますが、私個人としては、アイドルはいつか終わりが来るものだと思っています。一方でアイドルは、演技、モデルなどいろんな幅のお仕事ができるものでもあり、あらためて自分自身と向き合えるんです。「自分にはどんな仕事が合っているのかな」って。

私はこれまでの活動のなかで、パフォーマンスをすること、何かを表現することの楽しさを感じています。一生という保証はできないですけど、できるだけ長く表現者として輝きたいという気持ちは強くあります。「どんなことでもマルチにやっていきたい」という理想にはまだ到達できていないので、もっともっと模索しながら頑張りたいです。

『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』は「森ノ宮ビッグトップ」(大阪市城東区)にて、7月14日〜10月15日に上演。

シルク・ドゥ・ソレイユ『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』

期間:2023年7月14日(金)~ 10月15日(日)
会場:森ノ宮ビッグトップ(大阪市城東区森之宮1-6)
料金:【平日】S席大人1万2800円、S席子ども8800円【土日祝】S席大人1万3800円、S席子ども9800円 ほか

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