歌のおねえさん卒業から15年、はいだしょうこ「今では愛称」

2023.7.22 20:00

ミュージカル『スクールオブロック』に出演するはいだしょうこ

(写真5枚)

「歳を重ねても『しょうこおねえさん』と呼ばれるのはうれしい」と話すのは、宝塚歌劇団出身で、『おかあさんといっしょ』(NHK)の第19代目うたのおねえさんとして活躍したはいだしょうこ。最近ではYouTubeでの歌唱動画が人気を集めるほか、女優としても躍進する。

そして今回、2020年に中止が余儀なくされ、ついに日本初演を迎えるミュージカル『スクールオブロック』ではロック作品に初挑戦。エネルギッシュな本作について、また何年経っても人々から愛される「おねえさん」で居続ける秘訣について、話を訊いた。

取材・文/岩本 写真/木村正史

● 「なかなかロックに入り込めなくて、撮影は照れましたね(笑)」

──『スクールオブロック』は2003年に大ヒットした同名映画が原作。熱血教師のデューイが、名門校の生徒たちをロックを通して自由に導いていく物語。ご覧になってのご感想を教えてください。

私は映画の方を拝見したのですが、子どもたちがデューイと出会い音楽を通して、心の成長をする。デューイ自身や大人たちも成長して、それぞれの階段を登っていくという物語がとても素敵でした。忘れかけていた夢を思い出して、「夢は追い続けていいんだ」と大人目線でも気づかせてもらえて。もちろん子ども目線でも「自由に自分を表現していいんだ」と感じ取ることができる作品だと思います。

「本当の自分とは何なのか」と現代を生きる大人にとっても強いメッセージをもたらしてくれる本作、はいだも実際に見て感化されたよう

──ついに上演が叶います。3年の時を経て、「またやります」とお話があったときはどう思われましたか?

公演が中止になってしまったとき、1番に思ったのは、オーディションを受けて、合格した子どもたちのことでした。おそらく稽古に向けて楽器の練習もしていたと思いますし、彼女ら、彼らの出演が叶わないことがすごく心が痛かったです。

なので、2023年にもう一度挑戦させてもらえると知った時は、舞台にまた立てるんだという思いと同時に、2020年に立てなかった子たちの分も背負って、素敵な舞台にしなければいけないなと思いました。

──はいださんが演じられるパティ(Wキャスト・宮澤佐江)は、どういった役どころなのでしょうか?

パティは市長の下で働いているだけあって、しっかりしていて、曲がったことが許せない、すごくきちっとしている女性だと思うので、だらしないデューイをずっと怒っています。自分とパティにものすごく近いものはあまり感じないのですが、私は役を演じるときは、自分に近い役より自分より遠い役の方がワクワクするので、パワフルで怒っているパティを演じるのが自分自身も、今からとても楽しみにしています。

──ビジュアル撮影のときはいかがでしたか?

照れましたね。ロックを題材にした作品は初めてなので。今もまだゆっくりやらないとできないのですが、こうやって(人差し指と小指を立てるハンドサインで)「イエーイ!」ってやるのが・・・。写真を撮るときは毎回、左手で右手の指を折り曲げながらサインを作ってました。私はエンジンがかかるのが遅い方なので、まだ稽古に入っていない撮影の時は、なかなかロックに入り込めなくて、サインを作るのもみんなに笑われてました(笑)。でも本番では、みなさんの波に乗ってノリノリいきたいな、と思っています!

ミュージカル『スクールオブロック』

会場:新歌舞伎座(大阪府大阪市天王寺区上本町6-5-13 YUFURA6階)
期間:2023年9月23日(土)~10月1日(日)
料金:S席(1・2階) 1万3500円、A席(3階) 9500円、特別席 1万5000円

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