暑すぎる京都で、目にも涼しいアフタヌーンティーを堪能する

2023.7.16 14:15

見た目からして涼しい! クロスホテル京都の「抹茶 サマー デライト」(5000円/要予約)

(写真5枚)

■ 仲間からアイデアが集まりまくるメニュー開発

この幸福度を爆上げするメニューを考案したのは、このレストランで腕をふるう吉田沙和さん。季節ごとの限定メニュー開発を担当しているという。季節ごと、つまり3カ月に1度のサイクルでずっと考えるのって、アイデアに困ることあるんじゃないですか? 率直に聞いてみたら、意外な答えが返ってきた。

「日頃から皆さんアドバイスをくれるので、ひとりじゃないんです。アイデアに困るというよりも、アイデアをひとつにまとめるのに困る(笑)」

抹茶 サマー デライト」を手がけた吉田沙和さん(写真提供:クロスホテル京都)

アイデアをまとめるうち、涼やかな氷菓子をメニューに入れたい、でも溶けやすいゆえ会話をしながら時間をかけて楽しむアフタヌーンティーに向かないというジレンマが生じる。なんとしても、夏らしいデザートを時間の経過とともに楽しんでもらいたいとの思いを、製法の工夫で乗り越えた。

「普通のかき氷だと水になってしまうので、溶けにくいように練乳などの糖度が高いものやゼラチンを混ぜて水分が滲み出ないようにしています。ただ、合わせて食べたときのバランスを大切にさっぱりと仕上げました。なかなか難しかったのですが、これ!という味にたどり着きました」

そう話す表情はとても明るく、料理をすることが心から楽しい、そういう喜びに満ち溢れているのだろうと感じた。喜びを持ってつくられたものは、誰かの喜びとなって繋がっていく。思わずこころが弾む連鎖を確かに感じた。どおりで、幸福度が上がるわけだ。

レストラン&バー「KIHARU Brasserie」の店内。席数も多くゆったり食事を楽しめる

実際に食べた人には、「甘過ぎずバランスよく、ちょうどいいボリュームだった」と好評なようで、中には「こんなに形を保っているのはなぜ!?」と氷スイーツを不思議がる声もあるようだ。

「抹茶 サマー デライト」は2日前までの完全予約制・1名5000円。「冷やし抹茶ブリュレ〜抹茶練乳&苺のシャリシャリフローズンと」のみの単品・2500円(ソフトドリンク付)は、平日限定で予約がなくても注文できる(数に限りあり)。予約期間は9月3日まで、提供は9月5日が最終日となる。

取材・文・写真/脈脈子

KIHARU de アフタヌーンティー『抹茶 サマー デライト』

期間:2023年6月7日(水)~9月5日(火)
時間:11:30~16:30(最終入店14:30、ラストオーダー16:00)
場所:クロスホテル京都1階レストラン&バー「KIHARU Brasserie」(京都市中京区大黒町71-1)
料金:5000円(ウェルカムドリンク付、フリーソフトドリンク込、税サ込)
電話:075-231-8832(2日前までの完全予約制)

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