奈良の映画館「尾花座」に思い馳せ、3日間限定で復活上映祭

2023.7.2 09:00

映画『土を喰らう十二ケ月』。作家のツトム(沢田研二)と担当編集者で恋人の真知子(松たか子)のやり取りをやさしく描いている

(写真6枚)

かつて奈良県民に愛された映画館「尾花座」の跡地「ホテル尾花」(奈良県奈良市)で、7月21日より『尾花座復活上映会2023』が開催。かつての劇場に思いを馳せながら、厳選された邦画3作を楽しむことができる。

1909年にならまち有志の旦那衆より建てられたといわれてる芝居小屋「尾花座」。明治・大正時代には、歌舞伎や浄瑠璃、浪曲、落語など数々の芸能を上演してきた。1920年には映画館として地元の人に親しまれてきたが、テレビの普及などにより施設維持が難しくなり、1981年以降はホテルとして運営を続けている。

復活上映会は、映画祭『なら国際映画祭』の企画上映の一環として2012年より開催されており、「毎年力作揃いで楽しみ」と映画ファンからも好評を博している。

期間中は、邦画3作を1日に3作上映。今回は、沢田研二や松たか子らが出演した『土を喰らう十二ケ月』(2022年)、日本で2番目の女性映画監督・田中絹代さんが手がけた『乳房よ永遠なれ』(1955年)、いま話題の若手女優・三浦透子が主演した『そばかす』(2022年)がラインアップ。すべて映画館に見立てた会議室で上映される。

期間は7月21〜23日の3日間。入場料は各1000円。「ホテル尾花」フロントなどで販売される。各作品の上映時間や鑑賞券付きの宿泊プランなどの詳細は公式サイトにて。

尾花座復活上映会2023

期間:2023年7月21日(金)〜23日(日)
場所:ホテル尾花(奈良市高畑町1110)
料金:一律各1000円

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