ダブルヒガシ「見せ方が分かってきた」…コワモテを武器に飛躍

2023.7.8 09:00

お笑いコンビ・ダブルヒガシ(左から大東翔生、東良介)

(写真4枚)

■ 「ぐりとぐら」みたいな格好で…スベり続けた2年

──見た目的には昭和っぽさもありつつも、中身は「THE 現代っ子」ですよね。お2人がパーソナリティを務めるポッドキャスト番組『はちくちダブルヒガシ』でも、「怒られたらすぐに辞める」とおっしゃっていました。

東:僕は怒られても意外と「なんやねん、こいつ」って感じて頑張れますけど、大東はまさにそういうタイプですね。

大東:僕はすべてから、逃げて、逃げて、逃げてきた最果てにあったのが芸人やったんです。大学、バイト、空手、ボクシング、塾とか、ちょっとでも嫌になったら辞めてきましたから。芸人も今思うと、辞めてた可能性は全然ありましたね。でもNSCのとき、周りにそこまで「おもろい」と感じるヤツがいなかったんで「これやったら続けられるな」と。

「ボケツッコミは五分五分のときもありますけど、核の部分では僕がボケで東がツッコミっていうのは大事にしているつもりです。お互いに得意なので」と語る大東

東:それは2人で言ってましたね。ただNSCを卒業してから、コウテイのネタを初めて観たとき「うわ、おもろっ!」って衝撃を受けて。めちゃくちゃアホなことしてるんですけど、言葉にできないおもしろさがあって。

大東:コウテイは僕も「こんなヤツらおるんや」ってなったんですけど・・・そんなことよりも、自分らが全然あかんかった。劇場に出られるようになってからは2年間くらいずっとスベってて、そこで心が一回折れましたね。ネタは今と比べてそんな変わってないんですけど、もちろん漫才も下手やったし、あと格好もキモかったですから。

東:僕が青のジャケットを着て、大東が赤で。『ぐりとぐら』みたいな感じ(笑)。

大東:東はもっと太ってましたし、僕は髪の毛が尖ってて。そのときに、「これは一生ウケへんかもな」って焦りましたね。当時はネタ以外のこと、衣装とかって、どうしたら良いかなにも分かりませんでしたから。赤青ジャケットの時代は1回もウケてへんと言っても過言ではないです。

『ABC』で優勝候補に挙げられることについて、「知ってくれているっていう良い面もあるんですけど、ない方が思い切ってやれるので…ちょっとイヤですね(笑)。でも期待されるのはありがたいです」と東

──そういう意味では先ほどの「あえて怖いように見せる」「白の衣装」の話は、見せ方をちゃんとブランディングができるようになってきた証しなんじゃないですか。

大東:そうですね。見え方、見せ方の重要性ってめちゃくちゃ高いです。自分はなにが得意か、それをどう見せるかとか。そうやって色んなことをふるいにかける作業はかなりやりました。

東:「こういう見た目やから、こういうことを言いそう」と思わせることが大事で、それができるようになったら、次に予想を裏切ることもできる。そうなるとやっぱりウケるようになりますよね。昔は「おもろいことを言ったり、やったりしてたらええんやろう」だけで変な格好した時期もありましたけど、そうじゃないなって気付きました。

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