演出家・藤田俊太郎も感服、大竹しのぶの凄まじい「表現力」

2023.7.1 07:30

舞台『ヴィクトリア』で演出を務める藤田俊太郎(6月26日・大阪市内)

(写真3枚)

■ 大竹しのぶは「他者に対してすごくフラット」

大竹とは、藤田がまだ20代の頃に、蜷川幸雄の演出助手をしていた頃からの顔見知り。「他者に対してすごくフラットで、大竹さんとならなんでもしたいと思わせてくれる」と魅了されつつも「毎日の稽古で全然(キャラクターが)変わるので、一人芝居だけど、何百人もの方とお会いした感覚になりました(笑)」と、並外れた演技力を改めて実感したそうだ。

会見の時点で、東京では2回上演したが「台詞は同じなのに、それぞれまったく別物の表情を見せていて、まだ未来がある作品だと思いました」とのこと。そのため兵庫・京都公演について「大竹さんは、劇場やお客さまが違えば、まったく違うことができる稀な方。ぜひ両方を見比べていただきたいし、それだけの価値があると思います」と力強く語った。

『ヴィクトリア』は6月の東京公演を経て、兵庫公演は7月5日・6日に「兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール」(兵庫県西宮市)、京都公演は7月8日・9日に「京都芸術劇場 春秋座」(京都市左京区)にて上演。チケットはS席8000円ほか(発売中)。

取材・文・写真/吉永美和子

舞台『ヴィクトリア』

【兵庫公演】
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール(兵庫県西宮市高松町2-22)
期間:2023年7月5日(水)・6日(木)
料金:S席8000円、A席6000円、B席4000円

【京都公演】
会場:京都芸術劇場 春秋座(京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116)
期間:2023年7月8日(土)・9日(日)
料金:S席8000円、A席6000円、学生&ユース2000円(座席範囲指定あり)

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