池乃めだか、80歳で座長公演へ「もたんと思ってたけど…」

2023.7.5 12:00

9月に最年長座長公演を開催する、池乃めだか(7月4日・大阪市内)

(写真4枚)

7月3日に80歳の誕生日を迎えた、吉本新喜劇の「ちっさいおっさん」こと池乃めだかが2023年9月、最年長座長公演を開催する。その会見で、公演の構想や「笑い」の理想を語った。

会見の冒頭「80歳の壁は厚いぞ、80歳までもたんぞ、と思ってたんやけど。なんとかもちました」と謙虚に語り、開催が決定した座長公演に「今までやってきたことをやりたい。物語をやりながら笑いがとれたらいい。下手に言うたら『泣いて笑って』言うようなね。口で言うのは簡単やけど」と構想を語っためだか。

これまでの新喜劇人生を「最初の頃はいつも短パンはいて黄色い帽子被って小学生の役で。セリフも『おかあちゃん、これ買って〜』しかなくて。辞めようかと何回も思った。それから寛平ちゃんと出会って、一つの形ができたことで変わった」と振りかえり、「舞台に出ていった時の拍手とか響めきとか、『待ってました』という空気が好き。芸人なら誰もがそうやと思う。それがなくなったら潮時やね」と語った。

会見に同席した末成映薫は、「存在そのものがギャグ。出てきただけでおかしい、喋ったらもっとおかしい。ネクタイと長さが一緒やとか、誰が思いつく? 喜劇をするために生まれてきた人やと思う」と語り、MCの酒井藍も「私たち若手から見ても、お芝居を崩さずに笑いをとっておられる。役を崩さずに笑いをとる姿に憧れます」とベタ褒めし、めだかが「照れるわ」と笑う場面も。

9月に最年長座長公演を開催する、池乃めだか(7月4日・大阪市内)

最後も、「ええカッコすなって言われそうやけど、何でもええから笑いがとれたらいい、というのは好きやない。セリフを忘れて「セリフ間違うとるやないか」で笑いをとるのはズルく思うんよ。お芝居をしながら笑いをとりたい。それが理想です。でも、やれるかな・・・(笑)」と、控えめに笑った。

『池乃めだか傘寿記念公演』は9月19〜25日、「なんばグランド花月」本公演にておこなわれる。

取材・文・写真/上地智

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