【どうする家康】岡田准一「僕が思う信長像を・・・」とリベンジ宣言

2023.7.23 08:00

「すべてを演じきれたわけではない。僕が思う信長像をいつか演じてみたい」と岡田准一(7月16日・滋賀県近江八幡市)

(写真3枚)

大河ドラマ『どうする家康』(NHK)で家康(松本潤)の前に立ちはだかる戦国の覇者・織田信長を演じた岡田准一のトークショーが7月16日、「近江八幡市文化会館」(滋賀県近江八幡市)で実施。イベント後の会見で、信長を演じた感想や『本能寺の変』の見どころを語った。

「第六天魔王」の異名にふさわしいカリスマ性で、第1回の登場から大きな評判を呼んだ岡田版・信長。近江八幡市は、信長ゆかりの地で熱心なファンが多い土地だったこともあり、「結構濃い目に演じましたけど、大丈夫ですか?」と、気を使った言葉が。

「圧をかける」がテーマだったという信長像については「今回は家康が主人公なので『家康から見た信長』という、2人の関係に特化して演じました。それに対しては松本くんも喜んでくれたし、やり切れたのかなと思っています」と振りかえる。

眼光鋭く見据える織田信長(岡田准一)(C)NHK
『どうする家康』第24回より、眼光鋭く見据える織田信長(岡田准一)(C)NHK

とはいえ「役割が限られていたから、信長としてすべてを演じきれたわけではない。僕が思う信長像を、いつか演じてみたいです」とリベンジ宣言。「演じながら『信長さんに嫌われている』という感じはしなかったし、また出会えるかなあと思いながら、役者人生を進めていけたら」と希望を語った。

信長役で出演となると、やはり大河ドラマを含めた時代劇になるのだろうが、岡田は現在の時代劇の状況について「今はロケに出られないとか、お金がかかるとかで、いろんな理由で作りづらくなっている。でも文化としていいコンテンツのはずなので、なんとかみんなが続けることで、今後も作っていけたらと思います」と、巻き返しを願っていた。

刀を手に取る織田信長(岡田准一)(C)NHK
『どうする家康』第28回より、刀を手に取る織田信長(岡田准一)(C)NHK

そして23日は、いよいよ最大の見せ場と言ってもいい、本能寺の変に突入。過去の大河で何度も描かれた大事件だが、今回大切にしたのは「セクシーさ」と「悲しさ」だったとか。

「聞こえがちょっと良くないかもしれないけど(笑)、セクシーで悲しさのある覇王を演じようと思いました。今回は天下人のなかに住まう、さびしさみたいなものを表現できたらいいなあと思っていたので、そこが詰まった信長の最後になったのでは。そういう意味では、孤独な死に方をする本能寺になると思います」と、期待を高める言葉を送った。

『どうする家康』はNHK総合で日曜・夜8時から、BSプレミアムは夕方6時から、BS4Kは昼12時15分から放送。岡田の最後の花道となる第28回『本能寺の変』は、7月23日に放送される。

取材・文・写真/吉永美和子

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