失われゆく兵庫・元町の「高架下」にミュージアム、9月に開業

2023.7.29 07:00

元町高架下、通称「モトコー」(神戸市中央区)

(写真6枚)

「モトコー」の通称で親しまれ、日本一長い高架下商店街としても知られる神戸の「元町高架下商店街」(神戸市中央区)。この9月、未来に繋げるミュージアムがオープンする。

JR・阪神元町駅からまっすぐと西へ伸びる「モトコー」。戦後の闇市を起源とする同商店街は、時代ともに変化しながらも、「ディープなものが手に入る」場所としても親しまれてきた。2018年には、老朽化より再整備が決定。多くのショップが立ち退き、今はシャッター街となっている。

そんな「モトコー」を「未来に繋げたい」と、各地で店舗プロデュースや再生事業を手がける入川ひでと氏が中心となり、この思い出の地にミュージアムが新設されることに。

9月7日にオープンする「モトコーミュージアム」(神戸市中央区)

ミュージアムディレクターをつとめるのは、加古川市出身のアーティスト・岡本亮氏。「通常であれば、元の建物を壊し、新たな建物をたててからミュージアムをつくりますが、モトコーミュージアムは、歴史ある建物をそのまま活用します。 このこと自体がすごく新しい。アートはもちろん、地域や土地柄、関わる人々のこれからを感じていただきたい」と語る。

同ミュージアムには、かつてあったもののオマージュ作品、土地の歴史や記憶からインスパイアされた作品が並ぶ予定。グランドオープンは9月7日。

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