なぜ駅ホームに? 京都ご当地パン「京かるね」自販機の反響は

2023.8.19 11:00

京都市営地下鉄烏丸線「京都駅」(京都市下京区)のホームに1台設置された志津屋の自動販売機

(写真8枚)

2023年5月、京都市営地下鉄烏丸線の「京都駅」と「四条駅」のホームに、京都の老舗ベーカリーチェーン「志津屋」(本社:京都市右京区)の自販機が設置された。京都市内を中心に21店舗を展開し、設置された2駅にもすでに店舗があるなか、なぜ新たに駅のホームに自販機を? 本社の広報担当に話を訊いた。

自販機で販売されているのは、「志津屋」の看板商品であるサンドイッチ「京かるね」。丸いフランスパンに特製のマーガリンを塗り、ハムと玉ネギスライスを挟んだ一品だ。シンプルながらそのバランスが絶妙で、何度食べてもまた食べたくなる、京都人のソウルフード的なパンとなっている。

──なぜ、「京かるね」を自販機で販売することになったのでしょうか。

京都市交通局より京都駅と四条駅の自販機設置事業者の募集がありまして、「志津屋」はそれに応募して選ばれたというのが設置の理由です。

──自販機はどういったユーザーが対象ですか?

いつも通勤・通学で地下鉄をご利用されている方や、京都に観光で来られた旅行客の方にご利用いただきたいと考えています。

──設置から3カ月ほど経ちますが、反響はいかがですか?

朝・昼の混雑時の利用は比較的少なく、夕方から夜の時間帯に多く利用されていることがわかりました。

無事に購入! 自販機の取り出し口にパンがある光景がちょっとシュール
自販機の「京かるね」は1個250円

──なるほど、通勤・通学や仕事の移動など、先の予定で急いでいるときは立ち寄る時間も惜しいですものね。帰りに、おやつや小腹ふさぎにちょっと欲しくなる気持ちもわかります。ところで、自販機で買える「京かるね」は店頭で購入するものと同じなのでしょうか。また、価格も同じですか?

はい、商品も価格(250円)も店頭と同じです。

──地下鉄の「京都駅」と「四条駅」のほかにも「京かるね」を買える自販機はありますか?

「京かるね」が買えるのはこの2つの駅だけですが、それ以外のパンが買える自販機が、地下鉄「烏丸御池駅」の構内にあります。菓子パンや焼菓子など、10~20種類をご購入いただけます。こちらの自販機は、烏丸線1番(竹田行き)ホームから東西線ホームへの連絡通路部分に設置しています。

 ──「京かるね」を自販機で買うなら「京都駅」と「四条駅」の2駅限定ということですね。ありがとうございました。

このシンプルな組み合わせがクセになります!賞味期限は製造日当日のみなので早めに食べましょう

実は筆者は大の「京かるね」好きで、毎月何度かは必ず食べているほど。このプレーンなタイプと、ピリッと刺激がある「ペッパーカルネ」を交互に買う感じです。どちらもビールや白ワインのお供に最高なんです。

焦げ目がつかない程度に軽くトーストすると表面が少しカリッとして香ばしくなり、マーガリンと具のなじみもよくなります。やっぱりおいしいなぁ、「京かるね」。

取材・文・写真/泡☆盛子

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