らんまん第21週振りかえり・ノジギク

2023.8.25 08:15

「菊くらべ」で「ノジギク」を差し出す寿恵子(浜辺美波)(C)NHK

(写真5枚)

草花をこよなく愛する主人公が、やがて植物学者となって天真爛漫に世を駆け抜けていく姿を描く連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。8月26日は、「ノジギク」と題する第21週(8月21日〜25日放送)を振りかえる。

東京大学から非職を命じられた田邊(要潤)に代わり、ドイツから戻った徳永(田中哲司)が植物学の教授となってから2年の月日が流れる。大学を離れた田邊は、妻・聡子(中田青渚)や子どもたちと穏やかな日々を過ごしていた。

一方、主人公・万太郎(神木隆之介)は、『日本植物志図譜』を11集まで作り上げるも未だ版元は見つからず、槙野家の家計はますます苦しくなっていた。困窮する生活のため、妻・寿恵子(浜辺美波)は、大切にしていた『八犬伝』全巻までも質屋に入れにいく。その時、ふと目についた新聞記事に衝撃が走る。それは、田邊が鎌倉での遊泳中に不慮の事故で亡くなったというものだった。

田邊が亡くなったという知らせに呆然とする万太郎(神木隆之介)(C)NHK

思わぬ田邊の訃報に、万太郎、藤丸(前原瑞樹)、波多野(前原滉)は驚きを隠せないでいた。その数カ月後、万太郎の暮らす長屋に田邊の妻・聡子(中田青渚)がやってくる。聡子は、「万太郎に全ての蔵書を譲り、自身が切り開いてきた植物学研究のその先を万太郎に託す」という田邊の遺言を伝えにきたのだった。万太郎は、田邊に託された思いを胸に、より一層研究に励む決意をする。

そして寿恵子は、叔母・みえ(宮澤エマ)に資金の相談をするために、みえが営む新橋の料亭「巳佐登」を訪ねる。高藤(伊礼彼方)の一件で憤慨していたみえだったが、内心は姪の寿恵子のことをずっと心配していた。寿恵子から相談を受けたみえは、お金を貸す代わりに、寿恵子を料亭で仲居として働かせることにする。寿恵子は持ち前の愛嬌と度胸を武器に、早速店に出て働き始める。

ある夜、得意客の岩崎弥之助(皆川猿時)や陸軍大佐の恩田(近藤公園)らが「巳佐登」を訪れる。人気芸者の菊千代(華優希)も呼ばれて盛り上がるなか、岩崎はみんなでキクを持ち寄って品評する「菊くらべ」をしようと提案する。品評会で一等に選ばれたキクは、岩崎が高値で買い上げると言うのだ。そして「菊くらべ」には、寿恵子たち店の者も参加することが許されて・・・。

本作は、「日本の植物学の父」と謳われる牧野富太郎(まきのとみたろう)の人生をモデルに、植物と情熱的に向き合い続ける植物学者とその妻の波乱万丈な生涯の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本