「サンダルでも臭う」ってマジ? 足のニオイ対策をプロに訊いた

2023.9.1 08:00

サンダルでも臭うって本当?

(写真3枚)

9月に入ったものの、未だに連日猛暑日が続き、暑さ対策が必須の毎日。この異常な暑さを凌ぐため、出かけるときにはサンダルを履くという人も多いのでは?

足が覆われる面積が少なく、靴よりも涼しく過ごせるサンダルだが、長時間素足でサンダルを履いていると、少し臭いが気になるということも。涼しく快適なはずのサンダルなのになぜ臭いが発生するのだろうか。またそれを防ぐにはどうしたらいいのか・・・。夏の臭い対策について、取材した。

■ 臭いが発生するメカニズムって?

そもそもなぜ臭いが発生するのか。「ロート製薬」(本社:大阪市生野区)の広報担当によると、「足の臭いの正体は、皮膚の常在菌と汗で発生する『イソ吉草酸』です。靴のなかの環境は、細菌にとって最高な温度と湿度と言われています。人間の足は1日にコップ1杯もの汗をかくと言われているんですが、靴のなかで汗がこもってしまい、1日中靴を履き続けていると温度も湿度も時間がたつにつれてどんどん上昇。イソ吉草酸が発生し、臭ってしまうのです」という。

また、かねてよりサンダルと足の臭いについてSNSに投稿していた靴下メーカー「Tabio」(本社:大阪市浪速区)の広報担当者は、「サンダルは基本的に汗を吸わない素材でできています。そのため、肌を覆わない部分の通気性は良いですが、足裏など常に接する場所の汗が残り、臭いの原因となる雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。結果として、サンダルを履いていても臭いがしてしまうことがあります」と指摘する。

■ 方法もさまざま、足の臭い対策

快適に過ごすためのサンダルなのに、臭いが発生してしまうとなると不快に。「ロート製薬」の宮下さんによると、以下のようなことを日常生活に取り入れることで、足の臭いを緩和できるという。

・足の汗をこまめに拭く
・靴に吸湿性のある中敷きを敷いて、靴のなかのムレを防ぐ
・靴は何足かを交代で履くようにしたりする
・ストッキングを履くことが多い女性は、吸湿性のある中敷きを敷く
・「メンソレータム エクシブ薬用フットソープ」「リフレア」(※ワキ用というパッケージだが、皮フ汗臭、制汗効果もある)など、ニオイ対策グッズを使う

「靴下屋」の小指穴あきトング(770円)。サンダル履きの靴ズレ対策にも

また、上記のような対策のほか、靴下で臭いを防ぐことも可能だという。「Tabio」の広報担当者は、「靴下のなかでも部分用ソックスがおすすめ。もちろん全体を覆うように靴下を履くのがベストですが、足の汗は主に指の間などから出ますので、その部分を覆うことで改善できます」と薦める。

サンダルのときはトング、または綿タイプの靴下を。ドライ素材のアイテムは汗を素早く肌から遠ざけてくれるが、汗を保持するのは苦手なので綿がオススメとのことだ。暑い日を少しでも快適に乗り越えられるよう、取り入れてみては。

取材・文・写真(一部)/野村真帆

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