クセの強さは健在、奈良の名物とんかつ店が大阪駅ウエに進出

2023.9.5 08:00

まるかつの店主で、通称「店長」こと金子友則さんの背中にはおなじみの…

(写真10枚)

奈良県発の人気とんかつ店「まるかつ」(本店:奈良県奈良市)が8月20日、4号店を大阪・梅田にオープン。奈良県外への出店は初となる。

■ オープンから2週間、奈良からも常連さんが!?

今回出店したのはJR大阪駅直結の駅ビル「大阪ステーションシティ」(大阪市北区)16階にある「イチロクグルメ」内。「もう少し奈良でお店を増やそうと考えていたのですが、大阪ターミナルビルさんからお話をいただき、大阪進出を実現することができました」と話すのは、同店の金子友則店長。

オープンして約2週間、列ができることもあるそうで、金子店長は「もともと奈良のお店は、大阪や兵庫からのお客さまも多かったので、『近くにできてうれしい』『旦那に車出してもらわんでも、1人で来れるようになったわ』などと喜んでいただけているようです」と、大阪出店の反響を話す。

また、「大阪に出店したのに、実はほぼ毎日奈良からも常連さんが来てくれてるんです(笑)。うれしいですよね。『奈良まで行くのは難しかったけど、大阪なら出張でよく来るから』と千葉から来てくれた方もいらっしゃいました」と笑顔で振りかえった。

■ 店長やスタッフのサービスにファンが多い「まるかつ」

なぜ「まるかつ」がこんなに愛されるのか? そのきっかけとなったのが、2018年5月から始めた「まるかつ無料食堂」という企画だ。「世のなか、お互いさま。出世払いでもいいし、忘れてもらってもいい」と、お金のなくて困ったときでも店長のおごりでお腹いっぱい食べられるというもので、当時はSNSで賛否両論あったが、店長の想いは全国的に広がっていった。

「みなさんの笑顔と元気のきっかけになれたら」話す、まるかつの金子友則店長

その後もテイクアウト営業のみだったコロナ禍には、商品とともにクーポンなど「賄賂(わいろ)」として手渡すユニークな企画で話題となったり、店長とスタッフの丁寧すぎる接客にファンが続出。大阪店オープンのニュースがSNSで発表された際には、「待ってました」「絶対行く」「大阪なら行きやすい!」など、全国から喜びの声が多く上がった。

■ 160種の迷言がずらり、まるかつらしさは健在

いきなり大阪のド真ん中って・・・まるかつらしさは失われない? という心配にも、金子店長は「お客さまへの接し方、店内の貼り紙など、奈良の『まるかつ』をできるだけそのまま持って行くということを意識しました」と伝える。

壁には「まるかつは褒められて伸びるタイプの店です」「働きバチは1日に6時間しか働かないと知ってビビりました」などと書かれた店長の名言(迷言?)が約160種類ズラリと飾られているほか、メニューには「店長からの挑戦状」と書かれたクイズや間違い探しがあるなど、奈良県内にある本店と変わらずクセの強さは健在。「まるかつらしさ」は大阪でも存分に感じられる。

店内の壁には、奈良県内にあるお店と同じく店長の名言がズラリ

■「みなさんの笑顔と元気のきっかけになれたら」

そんな店内で味わえるのは、1番人気の「ロースカツ定食」(1930円)をはじめ、店長のオススメで3種類のフライを一度に楽しめる「ミックス定食」(2930円)など、サクサクの食感が自慢の揚げ物の定食メニューとカレー、揚げ物の単品メニューが豊富に揃う。

1番人気は120gのロースカツ、ごはん(白米or十五穀米から選択)、味噌汁、キャベツ、ごま豆腐がセットになった「ロースカツ定食」(1930円)

「奈良の3店舗と同様、できるだけ人の手で作るということを重視し、自家製を目指してキッチンで仕込んでいます。大阪駅店限定メニューは今後登場する予定です。楽しみにしてください。みなさんの笑顔と元気のきっかけになれたらうれしいです」と、金子店長は意気込みを話す。

また、現在同店ではオープンを記念して利用者に数量限定でクーポンなどの特典がセットになった「賄賂」を配布中(無くなり次第終了)。営業時間は昼11時〜3時、夕方5時〜夜9時半。

取材・文・写真/野村真帆

「まるかつ 大阪駅イチロクグルメ店」

2023年8月20日(日)オープン
住所:大阪市北区梅田3-1-1 16F「イチロクグルメ」内
営業:11:00〜15:00(LO)、17:00〜21:30(LO21:00)
電話:06-6347-9656

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