華麗なる伏線回収、新感覚ミステリー映画「ミステリと言う勿れ」[PR]

2023.9.15 19:00

映画『ミステリと言う勿れ』 ©田村由美/小学館 ©2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社

(写真6枚)

類稀なる観察眼で、普通なら見逃してしまうわずかな違和感にも気付き、その矛盾を積み重ねて分析することで、難事件の解決はもちろん、登場人物が抱えた心の闇すら解きほぐしてしまう天然パーマ姿の大学生・久能整(くのう・ととのう)。

俳優・菅田将暉が主人公・久能整を演じたドラマ『ミステリと言う勿れ』は、2022年1月に放送されるや一躍話題となり、TVerの見逃し配信再生数は民放テレビ番組初となる3000万再生を突破。その注目作が劇場版となってパワーアップし、9月15日(金)に公開される。

◇映画『ミステリと言う勿れ』で描かれるのは、原作ファンに人気の“通称「広島編」”

映画『ミステリと言う勿れ』は、美術展のために広島を訪れた主人公・整が、代々遺産争いで死者が出るという名家・狩集(かりあつまり)家の相続に巻き込まれていく物語。原作2〜4巻に掲載されたエピソードで、原作ファンからは通称「広島編」として特に人気が高い。

映画『ミステリと言う勿れ』予告

この通称「広島編」は、たわいない会話のなかに伏線が幾重にも散りばめられ、遺産相続争いと見せかけて、次第に一族全体の闇とヒミツが明かされていく展開や、ひとつの謎を解明すればまた別の謎が浮かび上がる構成など、じつに重厚なミステリーとなっている。さらに映画にも、ドラマレギュラーキャスト陣の出演も発表されている(どのようにスクリーンに登場するのか、ぜひお楽しみに)。

映画『ミステリと言う勿れ』 ©田村由美/小学館 ©2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社

◇緻密な物語と伏線回収が魅力「ストーリーが予測不能で面白い」

非凡な洞察力と分析力をもつ主人公・整の頭脳とおしゃべりで、次々と難事件を解かれていく。登場人物たちのさりげない会話や風景が事件解決の「伏線」となっているのが最大の魅力で、思いついたらしゃべらずにはいられない整が周囲にうざがられながらも、散らばった点と点をロジカルに結びつけて大きな真相にたどり着く。

ドラマ『ミステリと言う勿れ』(第1話より) ©田村由美/小学館 ©フジテレビジョン

たとえば、知人の遺体が発見されたドラマ版・第1話。任意同行を求められた整は尋問を受けるなか、刑事たちと何気ない世間話を始める。閉鎖された取調室で、ヒントは刑事との会話だけ。整は「『そこ』ではなく、『あそこ』と言った。つまり知っている場所」といった具合に、言葉の隅々から真相を明らかにした。

ドラマ版のTVer見逃し配信再生数は、民放初の大台を突破。文字通り、リアルタイムで「見逃した」人だけでなく、「見逃した」伏線の復習・再確認のために観る人も多い。とにかく「ながら見」できない面白さがあるのだ。

◇SNS時代の考察ブームにハマった、緻密なミステリー演出

原田知世&田中圭が主演をつとめたドラマ『あなたの番です』(2019年、日本テレビ系)以降、視聴者が事件や謎を推理し、それぞれの見立てをSNSに投稿して楽しむ「考察」がブームとなった。

ドラマ『ミステリと言う勿れ』(第12話より) ©田村由美/小学館 ©フジテレビジョン

この『ミステリと言う勿れ』も然りで、放送回ごとのストーリーとは別に、ドラマ全12話にまつわる伏線や謎も張り巡らされており、その映像における演出は、「考察」をさらに盛り上げた。特に印象的だったのは、時系列を4カ月遡ったドラマの最終回におけるシーンだ(以下、ネタバレあり)。

物語が進むにつれ、整が遭遇してきた事件の関係者たちは、それぞれ12星座のシンボルが記されたアクセサリーを身につけていたことが分かる。視聴者にとって、どこか引っかかる存在だったが、謎の青年・犬堂我路(永山瑛太)によって、じつは事件の黒幕を示唆するキーアイテムだったことが判明する。

最終回の放送直後、SNSには視聴者それぞれが導き出した「考察」とともに、「これまでの伏線が繋がったと思ったら、謎が深まった」という声や、「時系列を整理してもう1回見直そう」と再度答え合わせを楽しむ投稿が相次ぎ、さらに『ミステリと言う勿れ』沼にハマる人が続出した。

◇社会問題や人間の本質に迫る、久能整の鋭すぎる言葉

世間一般的に常識だとされることにも常に疑問をもち、独自の価値観による持論を披露する整。それはときに、事件の最中に出会った人物の悩みに寄り添い、多角的な視点からのアドバイスを提示することもあれば、犯人への戒めとなることも多い。

「どうしていじめられてる方が逃げなきゃならないんでしょう。欧米の一部では、いじめている方を病んでると判断するそうです」(ドラマ第2話)

「メジャーリーガーは子どもの成長に立ち会うことを父親の権利だと思い、日本側の解説者たちは義務だと思ってる。そこに天と地ほどの差があるんですよ」(ドラマ第2話)

ドラマ『ミステリと言う勿れ』(第5話より) ©田村由美/小学館 ©フジテレビジョン

「ずっと疑問に思ってました、どうして『闘病』って言うんだろう。闘うと言うから、勝ち負けがつく。負けたから死ぬんですか?」(ドラマ第5話)

「常々不思議に思ってるんですが、どうしてバージンロードは父親と歩くのが基本なんでしょうか?」(ドラマ第12話)

「真実は人の数だけ捉え方がある」、「善悪の基準」、「女の幸せとは何か」、「幼い子どもへ大人が与える影響」など、さりげなく社会への問題提起、人間の内面や本質を射貫く整の言葉は、ドラマ放送時から大きな反響を呼んだ。

◇魅力をさらに凝縮させた、映画『ミステリと言う勿れ』

見事な伏線回収や考察の楽しみに満ちた新感覚のミステリーとして、多くの支持を獲得した『ミステリと言う勿れ』。その魅力をさらに凝縮した劇場版は、スタイリッシュかつ独創的な演出で知られる松山博昭監督がテレビシリーズから引き続き担当する。

劇場版の舞台は広島。旅の途中、ひとりの女子高生・狩集汐路(かりあつまり・しおじ、原菜乃華)と出会い、バイトを持ちかけられた整(菅田将暉)は、莫大な資産をもつ狩集家の遺産相続事件に巻き込まれる。相続できるのは、当主の4人の孫からたったひとりで、遺言書に書かれた謎を解明した者が遺産を手にするという。

映画『ミステリと言う勿れ』 ©田村由美/小学館 ©2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社

遺産を巡る謎に挑むのは、汐路をはじめ、汐路のいとこでインテリの臨床検査技師・狩集理紀之助(りきのすけ、町田啓太)。ヤンチャな見た目だが根は真面目な波々壁新音(ははかべ・ねお、萩原利久)、愛娘を育てる専業主婦・赤峰ゆら(柴咲コウ)の4人。そこに狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴(あさはる、松下洸平)が加わり、遺言書の謎を解いていく。

また、鈴木保奈美、滝藤賢一といった名優らも集結。主題歌『硝子窓』は、ドラマに引き続きミクスチャーバンド・King Gnuが劇場版のために書き下ろすなど、話題は尽きない。映画『ミステリと言う勿れ』は9月15日(金)に公開される。

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文/たなかゆうこ
提供/TOHOマーケティング

映画『ミステリと言う勿れ』

2023年9月15日(金)公開
原作:田村由美「ミステリと言う勿れ」(小学館「月刊フラワーズ」連載中)
監督:松山博昭
出演:菅田将暉
   松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、柴咲コウ
配給:東宝
©田村由美/小学館 ©2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社

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