海の京都・丹後に「進撃の巨人」ファンが集う、その理由は?

2023.9.8 06:30

人気キャラクターがデザインされた特別仕様の「ラッピング列車」

(写真5枚)

京都北部を走るローカル線「京都丹後鉄道」(本社:京都府宮津市)と、原作完結後も世界中で根強い人気を誇る漫画『進撃の巨人』(作者:諫山創)が、初コラボ。8月より運行が始まったラッピング車両がファンの間で注目を集めている。

『海を走る、進撃の丹鉄』と題した同コラボ。主人公のエレンをはじめ、人気キャラクターのリヴァイなどがデザインされた特別仕様のラッピング列車が8月8日より運行を開始し、SNSには連日のようにファンが撮影した列車の写真がアップされている。

日本海に面し、日本三景のひとつ「天橋立」や、水辺に浮かぶ町「伊根の舟屋」といった観光スポットなど、中心地とはちがった景色を楽しむことができる京都府の北部。

『進撃の巨人』は「美しい海」が物語の鍵を握っており、作品と世界観が繋がることから海のそばを走る丹鉄とのコラボが決まったといい、前期(〜10月6日)・後期(10月7日〜12月9日)に分けてラッピング列車が運行される。

■ 車内も「進撃の巨人」、主要駅も「進撃」尽くし

車内にもキャラクターやアニメの名場面を切り取ったイラストがデザインされ、オリジナル特典がついた「1日乗車券」(大人2500円ほか)も発売。主要駅などにはキャラクターパネルを設置し、ファンを迎え入れている。

アニメの名場面などをデザインしたラッピング列車の内装

コラボの評判は上々で、広報担当者は「具体的な数字はまだ出ていませんが、SNSなどを通して効果はあると感じています。じわじわと観光客も増えています」と話す。コロナの影響で利用客が減ったが、人気作品とのコラボで旅客増をめざしているという。

京都府内でも海沿いを走る路線が少ないなか、海が近い駅「小天橋駅」(京都府京丹後市)や、海面から6メートルという高さの「由良川橋梁」は人気の写真スポット。

乗車したファンからは、「傘松公園展望室天橋立バックのリヴァイや海の上を走る丹後鉄道が特に良き」「水色を貴重としたデザインで、凄くかっこいい」と反響が寄せられた。ラッピング列車の運行ダイヤなど詳細は公式サイトにて。運行スケジュールは10日ごとに更新される。

2009年〜2021年まで『別冊少年マガジン』で連載されていた『進撃の巨人』。巨人と人間との戦いを描いたダーク・ファンタジーはシリーズ累計発行部数1億円を突破し、世界中で社会現象を巻き起こした。2023年3月に放送されたテレビアニメ『進撃の巨人 The Final Season完結編(前編)』に続き、今秋には後編の放送を控えている。

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