滝音&エルフ荒川も驚愕、映画「ゆとりですがなにか」の魔力 [PR]

2023.10.12 07:00

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』について語った滝音とエルフ・荒川(中央)

(写真13枚)

◆「全員、それでいいやんって」(さすけ)

──みなさんは、自分で「ゆとり」やなって感じることはありますか?

秋定「ゆとり世代って、競争意識が低いとか言われるじゃないですか。芸人でも増えた気がしますね。たとえば、賞レース獲らなくていいって人とか」

さすけ「それ、多いな。いいか悪いかは分からんけど、ギラギラはしてないですね」

秋定「今、めっちゃ来てますね、マンゲキ(よしもと漫才劇場=若手芸人のための劇場)にゆとりの波。5up時代はまだギラギラした感じは残ってたけど」
※吉本興業の劇場「5upよしもと」が2014年に閉館し、「よしもと漫才劇場」と改名した

さすけ「だって、昔のM−1で準決勝、決勝進出コンビが発表されるときとか、動画見てるとみんなぶち切れてるやん。誰々が合格って言われたら、がーっとにらんだりして。ライバル心、丸出し。今はパチパチパチって拍手」

「マンゲキにもゆとりの波が来てる」と滝音のふたり(さすけ、秋定遼太郎)

秋定「俺らも初めて『ABCお笑いグランプリ』で決勝に行ったとき、楽屋でみんな和気あいあいとしゃべってたら、先輩芸人が前を通って。昔と比べて、ゆるなったなと。昔はこんなんと違ったって」

さすけ「でも、スポーツ界ではゆとり世代が大活躍してるで」

秋定「ゆとり教育のおかげでもあると思うんよ。この日本が活躍してるのは。世知辛い時代、ゆとり世代はなんやかんや、したたかに生きてる」

荒川「映画でも描かれてましたけど、バズったりしたら家族がちょっとフワッとなる感じとか、めっちゃわかるんですよ。めちゃくちゃやってるように見えて、そのしたたたかさが意外と幸せのヒントかもしれない」

さすけ「もはやZ世代とか、ひとつに括ったらあかんのかもな。括るのはええとしても、それぞれが違う個性であることを認識せなあかん」

荒川「そうなんですよ。タイトルの『ですがなにか』って、ちょっと投げやりなニュアンスもあるじゃないですか。でも、ここで言いたいのは、そういう意味じゃなくって、それでいいやんって感じるんです」

さすけ「わかる、どっちか言うたら、肯定的よな」

タイトルの『ですがなにか』について話すエルフ荒川

荒川「今は自分に自信がなくてすごくしんどいって若い子がすごく多くて。私のところにも、DMとかめっちゃ来るんですよ。『自分が嫌いで』とか『自信がなくて』とか。なんか、周りと比べちゃうみたいで。だから若い人にも見て欲しい」

さすけ「全員、それでいいやんって」

荒川「私はすごい楽になりましたから。でも、日常は変わらないです、きっと。大きく変わるわけじゃないけど、心のキャパが増えたから、今までと変わらない日常を楽しめそうです」

──そっと背中押してくれる、というか。

荒川「そう、ガチでそう思った。誰ひとりほったらかしにしてない。結局、なに見ても、なにやっても、反対の意見ってあるじゃないですか。それを気にしすぎてたけど、この映画は全員まとめて幸せにしてくれる。それでいて、コメディとしてめちゃくちゃ面白いって、なんなんですか、これ! クドカン、エグいわ!」

→次頁「エンドロールの演出が最高」

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