「これは分からん」控えめすぎるぞ、MKタクシーのハロウィン

2023.10.30 16:30

ハロウィン仕様だというMKタクシー。えーっと一体どこが…?(写真提供:MKタクシー)

(写真4枚)

日本でも定番となった秋のイベント「ハロウィン」。派手な装飾や仮装が多く見受けられるなか、地味すぎる装飾で話題になったのが京都のタクシー会社「MKタクシー」(本社:京都市伏見区)のハロウィンタクシーだ。

「あまりにも気づかれないので」と同社がSNSに投稿したポストには、オレンジ色の行灯にハロウィンのシンボル「ジャック・オー・ランタン」を思わせる目と口が装飾された、シンプルすぎる仮装行灯の写真が添付されており、リプ欄には「控えめすぎる」「これは分からない」などの声が多く寄せられている。同企画について、担当者に話を訊いた。

■「ほとんど気づかれず、頭を抱えていた」

──SNSで写真を見ましたが、確かになかなか気づかないかも・・・です。

ですよね・・・(笑)。10月21日に運行し始めたのですが、10月25日の夜にX(旧ツイッター)で拡散されるまでは、想像以上にほとんど気づかれず、頭を抱えていました。

──今回初めてのハロウィン企画とのことですが、企画に至った経緯を教えてください。

これまで「ねこタクシー」や「オオサンショウウオタクシー」などの過去の企画タクシーはお客さまはもちろん、ドライバーたちにも好評でした。そこで、今後もいろんな企画タクシーをやっていこうと決めていました。

今回ハロウィンについて、当初は具体的な予定はなかったのですが、さまざまなハロウィンキャンペーンを見ていて、「オレンジ色=MKタクシーの行灯の色」だということに気がつきました。そこで、手元にあった資料用の行灯にはさみで切った黒い紙を貼って試してみたところ、思いの外ハロウィンっぽくなったので、急遽ハロウィンタクシーを運行することになりました。

行灯に装飾されたジャック・オー・ランタン。これは気づかないわ…(写真提供:MKタクシー)

──だけど控えめすぎて、なかなか気づかれなかったということだったんですね。

そうなんです・・・。

──でも「ほとんど気づいていない」ということは、わずかながらも気づかれた方もいらっしゃるということですよね!? 気づかれた方はどのような反応をされていらっしゃるのでしょうか?

SNS上では、「伏見稲荷大社の近くで見た」「河原町通りで見ました!」「東寺にいた」と京都での目撃情報は届いているんです。大阪は2台のみなのですが、大阪での発見報告も写真付きで報告があって驚いています。

なかには、ハロウィンタクシーの運行について事前告知はしていなかったため、行灯に目があるところを見て、「目の錯覚だったかな」と思う方もいたようです(笑)。まだまだ発見報告数は10件以下と少ないので、運行最終日のハロウィンまでに増えることを願っています。

──ハロウィンタクシーのドライバーさんからは?

担当ドライバーに乗車されたお客さまの声を聞いたところ、「どこがハロウィンなん?」「え?気づかなかった」など、乗車後に乗車記念カードを渡すまで気づかなかった方ばかりだったそうです。

乗車記念カードを渡されて、初めて気づく人がほとんど(写真提供:MKタクシー)

■ 1189台中26台のみ、見つけたらラッキー!?

──遭遇するのもかなりレアな気がしますが、どれくらいの数のハロウィンタクシーが運行されているのでしょうか? 遭遇しやすいエリアはありますか?

京都14台、滋賀2台、大阪2台、神戸2台、名古屋2台、札幌2台、福岡2台と、合計26台(全1189台中)のハロウィンタクシーを運行しております(行灯の形状と色が異なる東京はハロウィンタクシーには参加していない)。

MKタクシーのなかでの出合いやすさは、滋賀>福岡>京都>名古屋>札幌>神戸>大阪です。他社を含めたすべてのタクシーのなかでの出合いやすさは、14台運行している京都ですね。

──やはり台数が1番多い京都が出合いやすいんですね。いつまでの運行予定なのでしょうか?

ハロウィンの10月31日までの限定運行です。 お子さま連れでご乗車されたお客さまには、MKオリジナルデザインのお菓子も配っています(個数に限りあり)。見つけるのは至難の業でしょうが、よーく探してみてください。見つけた方は、ぜひSNSなどで広めていただけたらうれしいです。

取材・文/野村真帆

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