ブギウギ第4週振りかえり・ワテ、香川に行くで

2023.10.27 19:30

六郎(黒崎煌代)の話を聞いて心配するスズ子(趣里)(C)NHK

(写真5枚)

大阪の下町で育ったヒロインが、やがて戦後を明るく照らすスター歌手となるまでを描く連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)。10月28日は、「ワテ、香川に行くで」と題する第4週(10月23日〜27日放送)を振りかえる。

■ 続くストライキ、大和と大熊の知られざる過去

「梅丸少女歌劇団(USK)」ではじまった賃金削減とリストラに対抗すべく、トップスター・大和(蒼井優)の思いに共感したスズ子(趣里)たち劇団員は、山寺にこもってストライキを決行する。新聞では「桃色争議」と報じられて世間の注目が集まるなか、劇団員の親たちが心配して山寺に押しかける。

大和(蒼井優)と話しをするスズ子(趣里)(C)NHK

そのなかにはスズ子の両親のツヤ(水川あさみ)と梅吉(柳葉敏郎)の姿もあったが、反対する多くの親と異なり、「この子ら、よう頑張ってますわ」と、応援の意味をこめて山寺を訪れていた。特にツヤは、差し入れのいなり寿司と桜餅を配っては何かと世話を焼こうとし、スズ子はそんな母の姿を恥ずかしがりながらも嬉しく思う。そして、当初は子どもを連れ戻そうとした親たちだったが、ともに食事をして稽古風景を見学し、娘の様子を確かめると安心して帰っていく。

一方、ストライキで公演中止が続く劇場には連日観客たちが押し寄せていた。経営陣は対応に苦慮しており、大熊社長(升毅)は大和たちの処遇に頭を悩ませる。そして、現在は対立する大熊と大和だが、親の反対を押し切ってUSKに入った大和は、大熊が親代わりに見守ってくれたことで踊りを続けてこられたという過去が明かされる。

■責任を取り、大和と橘がUSKを去る

ストライキが続くなか、大和に恋心を抱くピアニストの股野(森永悠希)が山寺を訪れる。USKをやめてオーケストラを目指すことを決意した股野は、大和へ密かに思いを寄せていたことを告げる。大和は「今は・・・それどころじゃないので」と困惑した表情を浮かべながらも、股野の背中を押すような言葉を告げ、エールを送るのだった。

写真左から、林部長(橋本じゅん)と話す橘(翼和希)と大和(蒼井優)(C)NHK

そうして世間の梅丸に対する批判の声が次第に大きくなっていくなか、ついに大熊はUSKへの処遇を決断。その処遇を伝えるため、大和の同期・橘(翼和希)と音楽部長の林(橋本じゅん)がスズ子たちがこもる山寺を訪ねてくる。ストライキがはじまって2週間、待遇改善を訴える劇団員たちの要求は全面的に受け入れられることになる。

ついにストライキは幕を閉じ、ようやく稽古を始めようとしたその矢先、トップスターの大和と橘が今回の責任を取ってUSKを辞めることが告げられる。悲しみに暮れるスズ子たちだったが、戻ってきた同期の和希(片山友)と新入生たちとともに、大和の置き土産となった「ラインダンス」を公演で披露する。残された劇団員たちはたくましく踊り、USKは新たな代へと変わるのだった。そして、時を同じくして、羽鳥善一(草彅剛)というひとりの青年が夢を抱いて大阪から上京していた。

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