ものまね芸人JP「役者は想定内だった」、我流の役作り明かす

2023.11.4 08:00

連続ドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』(カンテレ)に出演している、ものまね芸人・JP

(写真5枚)

2022年、コロナ濃厚接触者となった松本人志の代わりに出演した『ワイドナショー』でブレイクした、ものまね芸人・JP。現在は、「警察庁内の経費削減」の特別命令を受け、お金を切り口に事件を解決していくドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』(カンテレ)にレギュラー出演中だ。

ことあるごとに「経費削減」を謳う特別会計係・一円(橋本環奈)に振り回される湯川哲郎(沢村一樹)率いる「湯川班」の一員で、「実は頭脳派」という少しおいしい役所。数え切れないほどのものまねレパートリーを持つJPだが、俳優業にはどのように向き合っているのか?「ものまね芸人」だからこその役作りなど話を訊いた。

■ 役者をやることは想定内だった(JP)

──これまでも何度かドラマに出演されていますが、今回はレギュラー出演、そして「湯川班」のメンバーというメインキャストでの抜擢です。

もう本当に感謝でございます。でも、もし自分がやるんだったら、医療系、弁護士裁判系・・・あと刑事ドラマはできれば当たりたくないなって思ってたんですよ。専門用語のセリフが多いじゃないですか。僕みたいな役者のスキルもない、基礎もできてない人間は大変だろうなぁって思ってたら、こんなド真ん中の役で(笑)。

──刑事ドラマとしては過去1度、犯人役で出演されていますね。

刑事ドラマで一番難しいのは「慣れを見せないといけない」ことだと思っていて。刑事が血や死体を見るのは日常茶飯事ですけど、実際には体験できないじゃないですか。それを当たり前のようにこなさないといけない。

初めて刑事ドラマに出させていただいたときに、周りの方たちが「普段から刑事やってます?」ってくらいナチュラルにやってらっしゃったんで。非日常的な体験をされているからこそできる「慣れ」をそこで感じましたね。

──JPさんはご自身の芸歴のなかで「役者」という挑戦は予想外のことだったんでしょうか。

いや、全然想定内でした。僕は今、夢がたくさんがあるんですけど、それを叶えるためのステップアップとして芝居をやりたいなっていうのはずっとありましたね。でも役者という仕事をするには、なによりも結果を出さないといけない。じゃあその結果を何で出すか?っていったら、僕の本業はモノマネ芸人じゃないですか。

今いる事務所(研音)は、芸人は僕ひとりでそもそも役者さんの事務所だからこそ、ありがたいことに以前もこういった仕事を単発でいただけたりしてたんです。でも、ものまね芸人として一生やっていきたい人間が、お笑いで結果を出す前に役者の仕事をいただいていたことがコンプレックスでしたね。

ドラマの役作りについて話すJP

──そして2022年、『ワイドナショー』で松本人志さんの代役で出演し、ブレイクされます。

事務所には「芸人として結果を出したいです」と言っていたので、うれしかったですね。そこで1つ夢が叶ったので、次のステップに進むために、こういったお芝居もさせていただきたいなと。

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