はじめての宮崎リトリート、番外編レポート

2023.11.11 11:00

宮崎リトリート番外編レポート(写真/中村葵)

(写真14枚)

京都を拠点に、アート・ライフスタイル・カルチャーをメインにフリーランスPRとして活動中の中村葵さんが、Lmaga.jpの取材で初の宮崎へ! 宮崎市内を数珠つなぎで巡った、最後の濃〜い1日をレポート。

今回、初めてお仕事で宮崎県に行かせていただきました。初宮崎。いやー、なんか、楽しかったなあ、としみじみ。宮崎って、マンゴーとチキン南蛮、正直それくらいのイメージだったのですけど(すみません)。

打ち合わせで見せていただいた宮崎県の観光資料にはでかでかと、ひとこと。「デトックス・トリップ宮崎」。高層ビルも満員電車もない、高千穂をはじめパワースポットに溢れた宮崎で、仕事の疲れを癒やしてほしい、と。なるほど、知らなかった。宮崎ってそういうところなんですね。

高千穂に青島、最強パワースポット揃いの宮崎。聞けば、日本列島の造られたはじまりの場所だとか言われているとかなんとか(諸説あり)。エルマガさんのお仕事では、私たちとおなじく癒やされたい友人・あき(井上晃子)とともに、余すことなく宮崎の「THE定番スポット」を文字通り大満喫。そちらの様子はぜひエルマガさんの記事でご覧ください。


まあそれで私たち、大いにデトックスされたわけなのですが、なににデトックスされたかって、「人」でした。宮崎の人たち、なんかほんと、やさしい。

3日間、宮崎に住む人たちとの関わりのなかで、いろんなものを置いて関西に帰って来ましたので、ここからは私、中村目線でお届けする番外編レポート、「人のやさしさに触れ癒やされる、デトックス・トリップ宮崎」はじめます(宮崎滞在最終日、私たちはフリーの日をいただきましたので、主に最終日・宮崎市内のレポートです)。

■ あくせく働く同世代、めくられるタロットカード、逆さのタワー、涙に濡れる初日夜

人口10万人あたりのスナック軒数がNo.1を誇る宮崎(知ってました? 私は知らなかった)。宮崎旅本編にて紹介している「スナック入り口」(@snack_iriguchi)さんは、あなたに合うスナックを紹介してくれるというおもしろスポット(ドリンク代などかかります)。

朝も夜も苦手(じゃあ、いつが得意やねん)な私、普段めったに夜の街を出歩くことのない人生、この歳になり初めてのスナックデビュー。閉ざされた(ように感じる)スナックへの入り口へと繋いでいただきました。

ママさんの「どんな感じのスナックをお探しですか?」との質問に、「人生に迷ってます」と答える私たち(辛)。そこでご紹介いただいたのが「占いバー karma つくよみ」でした。

宮崎の焼酎「百年の孤独」を使ったハイボール

「丸万焼鳥 本店」(こちらも本編で紹介しています)で「百年の孤独ハイボール」を片手に「おいしいすぎる!」を連呼したあと(ほんとうに翌日も行きたいくらい大好きでした、丸万)、ご機嫌ぞろぞろ6名で訪れました。

あ、まずこのことを書いておきたいのだけど、今回の撮影クルーは、私とあきを含めた同世代の女性6名の旅で。今流行りのMBTI診断結果が全員「I(内向的)」で、あきを含む3人が「INFP(仲介者)」、そして私を含む3人が、MBTIの16タイプのなか最も人口が少ないと言われている「INTJ(建築家)」というレアさ!

私、女性でおなじタイプの人に会うの(しかも同時に2人も!)初めての経験だったので、驚きました。MBTI診断ってなんやねんっていう方は、ぜひ一度診断を。自分の思考の癖がわかったりして、面白いですよ。

まあそれで全員見事に「I」。仕事であるということは大前提としても、それはそれはほっこり楽しいゆる旅でした。そんな「I」メンバー御一行、それぞれの悩みを抱えて占いスナックへ到着。

「占いバー karma つくよみ」にて

週末前の夜だったということもあり店内は盛り上がっていたので、私たちはマスターではなくアシスタントのアンナさんにタロットカード、お願いしました。飲み放題90分+占い10分(カラオケ付き)3500円って安くないですか?

それぞれがそれぞれの悩みを打ち明け、めくるタロットカード。見事にほぼ全員のカードに悪いと言われている「逆位置のタワー」のカードが現れたのでした・・・。涙する1名。いや、とにかくそれぞれ見事に当たってました。そしてこの夜、みんなの悩みの行く先に光が差しました。昼間にパワースポット、夜には占いスナック。これこそほんとの「デトックス・トリップ宮崎」!

■ 行く先は人任せ、今行くべき宮崎市内のお店を巡る

人生の行く先はそれぞれが宮崎の夜でほぼ見つけたので、最終日のこの日、今行くべき市内の店を巡るべく、まず訪れたのは「KIMAMA BOOKS」(@kimamabooks)。

宮崎市楠並木通りにある小さな古本屋さんなのですが、前夜インスタグラムをひたすら辿り続け(良い店を見つけたら、その店がフォローしているリストからまたいい店を辿っていくという、芋蔓形式で検索)、駅から徒歩圏内でまず到着できるこの店からスタートすることに決めていました。私はここで「西脇順三郎詩集」を見つけて購入、うれしい。

これは私の旅のスタイルであるのですが、「良い店の人は良い店を知っている説」で、次に行く店はお店の人に聞くと間違いがない(これまでそのやり方でほんとうに良い店ばかり巡って来られた)。

ここでも同様の質問「次、どこに行ったらいいですか?」で、2軒目は「KIMAMA BOOKS」さんの真隣「ロッサ焙煎所」(@larosa.baisen)へ。まだまだほぼ夏日だったこの日、ここでコーヒーブレイク。前日に訪れた青島市のレストラン「LDK」(@ldk_aoshima)でもここのコーヒー豆が使用されていたので、気になっていたのでした。

なんかね、宮崎の人って、ほんとにやさしいんですよ。なんなんでしょう、このあたたかさ。

旅先で人のあたたかさを感じる機会って多いと思うのですが、宮崎の人って、みんながもれなくやさしい。みんなのんびり温和で、お人好し、これって県民性なのですかね(なんだろう、気候の影響?)。「こんな上司だったら最高やん、一緒に働きたいランキング」1位を差し上げたいです。誰目線ですけど(これは中村調べですが、福耳率も高い)。

「ロッサ焙煎所」のお次に行ったのは、古物雑貨店「VVV」(@_vvv.jp_)。月に数回しかないオープンデイに運良く当たりました、我ながら引きが強い(営業日はインスタグラムでご確認を)。

そのあとは陶磁器専門店の「つたう」(@tsutau_2022)に行き、そこでおうかがいしたのは「IMAGINE」(@imagine_2019_)のパイを食べずには帰れないとのこと。普段甘党でない「つたう」の店主さん、ここのパイだけは1度に2つは食べたいと絶賛。そこまで言われると気になる。ちょうどこの店、私もスイーツアンバサダーのナンシ スイーツ(@nanshi)さんに教えていただいていたお店でした。偶然。

電話で事前予約ができることを教えてくれた「つたう」の店主さん、その場ですぐにお店のインスタグラムからストーリーズでパイの残数を調べ、一緒に電話までしてくれました。ちょっとここは離れてはいるのですが、タクシーで行けるので、私、ここは絶対行くべきかと。

「IMAZINE」のパイ

あれだけ絶賛される意味を一口食べた瞬間に理解しました。「さすがにお腹もいっぱいだし、パイ1個でいいよね」とか言っていた過去の自分たちに伝えたいです。運良く残っているのなら、必ずパイは2個オーダーすべきだと。

またちょっと離れるのですけど「椿古道具店​​」(@tsubaki_antiques)も時間があればぜひ。前日に通ったとき、良い店レーダーに引っかかっていたお店でした。「日向路工芸店」(@hyugaji_kougeiten)で工芸もチェックして、宮崎最後の夜には美味しいお酒と家庭料理の「結旬」(@yushun_calm)へ。

この日訪れた何軒かのお店の方から、ここが1番今おすすめとのレコメンド。宮崎の農園から仕入れる野菜を使った料理とワイン1杯、最終のフライト前にサクッと楽しみました。15時からやっているし、サクッとどころかもっと真摯に楽しみたかった。

そんな「THE観光」から「今行くべき旬なスポット」まで、3日間で大堪能した宮崎県。

何より宮崎の人たちのあたたかさに心底癒やされ(タクシーの運転手さんまでゆるくてやさしかった)、宮崎にすべて置いて、新たな心持ちで帰って来た私たち。そのあとなんだか人生の転換期を互いに迎え、偶然ですが面白いなと感じています。なんだか、すでに遠い昔のことのように感じる宮崎旅。

ほんとうはもっともっと行ってみたいお店がたくさんあったのだけれど(うつわのショップ&ギャラリー「月森」とか行きたかったし、1日目の夜に行った「宮崎ごはんとお酒HIKE」で食べて美味しかった「おがわ豆腐店」のバジル豆腐も買いたかった・・・)、また次回のお楽しみにしておけという、神様からのメッセージだと受け取り、関西から70分で行けてしまう、遠いようで近い宮崎に、また行くことになりそうです。

文・写真/中村葵(@aoi_nakamura)

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