「M−1審査員」勇退・志らくの枠を埋めるのは誰だ?予想飛び交う

2023.12.16 07:00

(C)M-1グランプリ事務局

(写真1枚)

落語家・立川志らくが、5年間にわたり務めた『M-1グランプリ』(ABCテレビ)の審査員を勇退すると発表されてから、SNSでは後任を予想する声が飛び交っている。

2001年、島田紳助を発起人にスタートした同グランプリ。結成10年以下(現在は15年に変更)の若手漫才師たちが所属を問わず火花を散らし、チャンピオンには賞金1000万円、王者にならずとも同グランプリをきっかけにブレイクしたコンビは数知れず、その注目度は年々加速し続けている。

そんな同グランプリに無くてはならないのが、激戦を勝ち抜いた強者たちを評価する審査員たち。2018年から2021年までの4年間はメンバー変更はなかったものの、2022年は上沼恵美子とオール巨人に変わって山田邦子と博多大吉の2名が加わった新体制となっていた。そして2023年には志らくが勇退、ここ2年の審査員7名の入れ替わりは目まぐるしい。

■『M-1』審査員の歴史、過去には一般客による審査も

審査員の歴史を振りかえると、初回の2001年時はなんと一般客審査を導入していたが、翌年には廃止され幻の審査方法となっている。人数に関しては歴代最多が9名(2015年)、最少は5名(2016年)と変動があるが、2017年からは7名で固定。最多9名の2015年の審査員は、過去の歴代王者各コンビから1名が選出され、後にも先にもない斬新な取り組みであった。

■ 公式からの「匂わせ動画」? SNSでは予想が過熱

審査員候補としてSNSでの意見で目に付くのは、テレビプロデューサー「佐久間宣行」。なぜこの予想が多いのか?その理由は『M-1グランプリ』公式が公開した30秒の動画が発端となったようだ。この動画内では歴代王者のワンシーンが切り取られ、後半には昨年の審査員らの顔が映し出されていたが志らくの姿だけなく(その後に勇退を発表)、かなりの「匂わせ」をしていたとされている。

そして音で魅せる動画内で、唯一の音声として採用されたのが、昨年王者・ウエストランドのネタ中の「佐久間さーん!」というセリフ。この演出に、SNSでは「佐久間宣行さんが加わる前フリ?」「これは佐久間さん確定でしょ」「新審査員は佐久間さんか」といった声が続出した。

しかし当の本人は「俺、審査員じゃねーし!」と自身のラジオで真っ向否定。「勝手に考察されて勝手に悪口言われている」と嘆いており、既にDMからの誹謗中傷もあることを明かしている。さらに『M-1』決勝当日の24日は、佐久間がプロデュースしているアイドルグループ「ラフ×ラフ」のワンマンライブがあるため、「M-1は見られないんですよ。その日は真逆のことしています」とコメントした。

■ 落語家・志らくの後釜は…やはり「漫才師以外」?

結成16年以上の漫才師を対象にした、新たなお笑い賞レース『THE SECOND』の初代王者・ギャロップの林健も審査員候補として挙げたい。2023年11月に放送された『ytv漫才新人賞決定戦』(読売テレビ)では初の審査員として参加し、ときには厳しいワードも飛び出したが、各コンビにしっかりとコメントを投げかけていた。

勇退した志らく同様「漫才師ではない」という点から視野を広げ、放送作家をはじめ脚本家・作詞家、映画監督としても活動する「鈴木おさむ」、女性が一枠との決まりはないので、親子3代で漫才師・芸歴30年超えのベテラン「海原やすよ ともこ」、過去に賞レースの審査員を務めていた「ハイヒールリンゴ」・・・そして筆者としては、伝説の喜劇役者・藤山寛美の娘である「藤山直美」を挙げる。

女優として活躍する藤山だが、『M-1グランプリ2020』で準優勝に輝いた、おいでやすこがのおいでやす小田にいち早く目を付けるなど「お笑い好き」として知られており、千鳥がMCのバラエティ番組『相席食堂』ではボケ倒しの1人旅を披露、先日おこなわれた「吉本新喜劇」出演時にはギャグをしながら登場しつつ、その後はアドリブで観客を沸かせるなど、トーク&コメント力ともに圧倒的であるためだ。

「爆笑問題の太田さん?」「やっぱり次も落語家さんなのかな」「女性枠増えてもよいのでは!」・・・筆者の予想含め、世にはさまざまな憶測が飛び交っているが、新たな審査員は、決勝戦1週間前の12月17日・昼12時55分より放送される特番『超お宝映像で振り返る!M-1衝撃の瞬間SP』で明かされる。(文/Lmaga.jp編集部)

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