M-1敗者復活の注目株・バッテリィズ、ピュア男が本質を突きまくる

2023.12.23 19:15

お笑いコンビ・バッテリィズ(左からエース、寺家剛)

(写真5枚)

■ 『M-1』はエースで笑ってもらいたい(寺家)

──寺家さんはそういうエースさんの「アホ」を受け止めて、ツッコミを入れる側ですよね。

寺家:実は僕もめっちゃアホなんです。ただ、エースがアドリブで言ったことを僕も同じように分からんかったら、コンビとして終わりじゃないですか。「僕も分かりません」って言ったらその場の笑いは起きるかもしれないけど、長い目で見たらコンビとして絶対に良くない。自分のアホを押さえないといけないんで、ちゃんと努力してます。ほんまはやりたくない時事とか勉強しています(笑)。

エース:こうやって自分で言ってるからそうなんやとは思うんですけど、いろいろ知ってますし、大学行ってるからなぁ・・・。

ネタについて考える時間は「1日に1時間くらい」とエース。「僕のなかでは多い方。大事な賞レースの前はよく考えるんですけど、今年はより多かった」と振りかえる

寺家:エースのアホさを受けたうえで、ちゃんと振る舞っている僕が困惑できないとネタとして成立しない。あと、『M−1』はボケで笑わず、ツッコミが利くことが多いと言われているんですが、あえてツッコミを入れないようにという意識でやっています。これが「NGK」(なんばグランド花月)でのライブやったら僕がいろいろ困った上で最後にちゃんとツッコミを入れるかもしれないですけど、『M-1』ではエースのところできっちり笑ってもらいたいので、僕の方に武器があると思われないようにしています。

──そんなお2人が挑まれる『M-1』の敗者復活戦ですが、2023年からブロック制の勝ち抜きサバイバル方式になりました。バッテリィズは「マンゲキ」のフースーヤ、ドーナツ・ピーナツの2組と同じCブロック。ただ、日々一緒に頑張っているコンビとタイマンを張る可能性があるので、残酷なシステムですね。

寺家:どちらのコンビとも仲が良いし、かわいい後輩。でも戦うとなると勝ち負けが決まってどっちかの人生が変わる可能性がある。そう考えると今までとは違ったバトルになりますよね。ただ、もし負けるならあいつらが良いですね。・・・これはちょっと書かんといてください。なんかキモいんで(笑)。

エース:いやいや、その一言は書きたいやろ(笑)。でもなんだかんだで自分らはずっと戦ってるし、だからと言って誰かをライバル視しているわけでもない。こいつに負けたら悔しいとかはないし、なによりみんなおもしろいから。負けたら負けたらでしゃあないと思っています。

──最後に改めて『M-1』への思いを教えてください。

寺家:僕は昔からずっと『M-1』が好き。甲子園みたいな、決勝へ行ったら地元でヒーローになれる・・・漫才師である以上はずっと出たい場所です。

エース:僕はNSCに入るまで『M-1』を観たことがなかったんです。でも小・中・高校の卒業文集には「『M-1』チャンピオンになる」と書いてて。みんなそれが一番おもろいって言ってたからなんですけど。僕にとっては『M-1』が特別と言うより、とにかくなんでも良いから一番おもしろいやつになりたいです。

「敗者復活戦」では最終Cブロックに登場するバッテリィズ。フースーヤ、シシガシラ、ななまがり、きしたかの、ダイタク、ドーナツ・ピーナツと戦う

バッテリィズが出場する『M-1グランプリ2023』敗者復活戦の模様は12月24日・昼3時より、ABCテレビ・テレビ朝日系列24局で放送される。

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