まるで動くホテル! 展望風呂にブッフェ、神戸→宮崎の船旅が快適すぎた[PR]
1年を通してぽかぽかと暖かな土地、宮崎県。チキン南蛮や地鶏などのグルメ、良質な水で育まれた焼酎文化、青島や高千穂をはじめとする観光スポット・・・と、その魅力はたっぷり。筆者も昨年初めて足を運んで以来、すっかり宮崎県のトリコとなってしまった。そんな宮崎へと再び赴くことになったのだが、今回は「宮崎カーフェリー」を利用することに。
突然だが、フェリーというと「暗い」「汚い」「危ない」・・・などといったイメージは無いだろうか? かくいう筆者も(失礼ながら)ネガティブな印象の方が強く、これまでフェリーを利用するという発想もなかった。 だが今回実際に利用し、それはステレオタイプなイメージだったと思い知ることに。まずは写真を見てほしい!
令和のフェリーはひと味違う・・・!? ということで、「宮崎カーフェリー」のリアルな乗船レポをお届けします。ぜひ参考にして!
■ ざっくりと・・・「宮崎カーフェリー」って?
「宮崎カーフェリー」とは、九州・宮崎と関西・神戸、約495kmの航路を結ぶフェリーのこと。その名の通り車やバイク、自転車も積み込めるので、旅先でドライブやツーリングを楽しむ人にも親しまれているほか、トラックも輸送し、長距離ドライバーの休息時間確保やモーダルシフトによる環境負荷低減にも貢献している。
夜7時10分に神戸港を出港し、宮崎港には翌朝8時40分に入港するので、寝ている内に宮崎に着くという、まさに一石二鳥な移動ツールなのだ(宮崎発の場合は翌朝7時30分着)。
■ 不安を解消! 最近のフェリーってこんな感じです
今回の旅では、神戸港発→宮崎港着の「フェリーろっこう」に乗船。約14時間の船旅で、船内の施設や設備を余すことなく利用してみた。事前にSNS上でチェックし、筆者自身も不安に思っていたフェリーにまつわる4つの「ありがちな誤解」を検証してみることに。
【フェリーの不安その①】「古いし、なんだか汚いイメージが・・・」
船内に足を踏み入れ、中心部にあたるインフォメーション・ラウンジ部分を目にした時点でもうテンション上昇。コレはもうほとんどホテルでは・・・!? そう言いたくなるほど、洗練された空間が広がっていた。
実は、現在カーフェリーで運航している2船「フェリーたかちほ」「フェリーろっこう」は、どちらも2022年に完成したばかりの新船。旅先ではついつい水回りが気になってしまう筆者だが、洗面所やトイレ、シャワールームなどの共用部の綺麗さに感動。これだけ清潔感があれば安心!
さらに、各フロアの窓沿いには休憩スペース、自販機近くにはおしゃれなラウンジまでも用意されている。ひとりで海を眺めながら黄昏れるのもよし、売店で買ったお酒やコーヒーを片手に友人と語らうのもよし・・・まさに船とホテルの「良い所どり」かもしれない。
肝心の客室だが、これも船のイメージとして根強い「狭く暗い部屋」なんてことはなく、ホテル並みのクオリティで驚いた。部屋タイプはさまざまだが、なかでも最上級の部屋「プレミアム」ではなんとトイレ&バスルーム付き。むしろ一度は泊まってみたい!と思わせるようなラグジュアリー空間だった。
【フェリーの不安その②】「プライベートって、無いですよね?」
フェリーといえば、なぜかだだっ広い空間で「雑魚寝」するというイメージが強くないだろうか? そのためプライベートが無く、荷物の紛失や盗難を心配する人も多いのでは。
というのは、もう遠い昔の話! 宮崎カーフェリーには最大3名で泊まれる「プレミアムトリプル」や車椅子ユーザーも利用しやすい「プレミアムバリアフリー」をはじめ、グループで宿泊できる「ファーストフォース」、犬・愛猫と一緒に泊まれちゃう「ファーストウィズペット」など実に多種多様な客室がずらり。もちろん、どの部屋も鍵付きなので安心だ。
個室では最安値の「シングル」にもきちんと鍵がついているので、周囲を気にせずゆっくり休んだり着替えができる。
なかにはカプセルホテルのような「ドミトリー」や広間にマットレスを敷いた「ツーリスト」タイプの客室もあるが、一通りの設備にくわえて金庫も用意されている。旅費を少しでも抑えたい・・・!という人や、グループで修学旅行気分を味わいたい人にはむしろおすすめかもしれない。
【フェリーの不安その③】「揺れが心配・・・ちゃんと眠れるの?」
ほかの移動手段にはない、フェリーだけの魅力といえばやっぱり「足を伸ばして寝られる」こと! 今回筆者が利用したのは、2名用の客室「ファーストツイン」ルーム。テレビ、アメニティセット、ナイトウェア、スリッパなど室内設備が充実しているのはもちろんのこと、とにかく、ふかふかの羽毛布団&199cm×89.5cmという安心サイズのベッドなので、ゆっくりと眠れるのがうれしい。
また、「船」ということで波やエンジン音による「揺れ」が嫌・・・という人もいるはず。当然個人差はあるだろうが、往復でフェリーを利用した筆者としては、少なくとも酔いで気分が悪くなったり眠れないということは無かった(むしろぐっすり眠れた)。
出航時に船の傾きを感じることはあったものの、いざ船が出てしまうと、そこからはいたって穏やかな船旅がはじまる。ただし、荒天時には揺れが大きくなることもあるそうなので、どうしても気になる人は利用時の天気もチェックしてみてほしい。
【フェリーの不安その④】「女性客はちょっと利用しにくい?」
なんとなく相部屋や雑魚寝のイメージがあり、どうしても女性にはハードルが高い感じのするフェリー。
そんなイメージも、おしゃれで明るい船内を見るとあっさりと払拭されるはず! 個室タイプの客室ならしっかり施錠できるので安心なうえ、ホテル並みな空間なので楽しく一泊できる。もちろん、トイレやシャワー室・展望浴室は男女でしっかり分かれている。
さらに、「キッズコーナー」「ベビールーム」といったファミリー客にも配慮した設備も整っているので、あらゆる層を歓迎していることがうかがえた。
そしてうれしかったのはパウダールームまで完備していること! コットンセット、ヘアゴム、ドライヤーなども備え付けられているので、メイクを落として眠ったあと、船が着く前にしっかり顔を仕上げられる。余裕があれば、展望浴室で日の出を見たあとメイクまでできるかも・・・?
■ まだまだあるで!「宮崎カーフェリー」の魅力
・最大8000円引き!? 割引がお得すぎる
気になる運賃だが、広間で泊まる最安値の客室「ツーリスト」が1万2680円、個室最安値の「シングル」が1万9280円、個室でトイレ付きの客室「ファースト」が2万3680円となっている。が、こちらは通常運賃の話(運賃・割引は2024年1月時点)。
カーフェリーは現在「超とく割」や「WEB割」などの割引を実施しており、「超とく割」でチケットを購入すれば、ツーリストが8800円、シングルが1万2800円、ファーストが1万5800円と、なんと最大8000円近い割引が!
神戸から宮崎への旅費が8800円に抑えられるのは、あまりにお得すぎるのでは? ほかにも、最上級客室「プレミアム」も8000円ほどお安く利用できる「ベストバリュープラン」など、お得な割引がいくつかあるので、公式サイトでのチケット予約購入をぜひともおすすめしたい。
・どこにいても景色が最高!
360度が海に囲まれるフェリー旅。館内のレストランや展望浴室、休憩スペース、客室などに設けられた窓からは常に海が広がっている。
船内の端には「展望サロン(3・4階)」なるロマンティック空間も。そこからは海だけでなく空も眺めることができ、運がよければ都会ではなかなか見ることができない星空に遭遇できるかも。
また、天気が良ければ、甲板に出てみることもおすすめする。ビルに邪魔されないキレイな日の出を眺めたり、神戸発の場合は徐々に遠ざかっていく1000万ドルの夜景を眺めたりと絶景に惚れ惚れ・・・!
・忘れ物から記念品までカバー! 売店が充実
夜10時までオープンしている売店では、お菓子や飲み物はもちろん一通りのアメニティグッズも購入でき、バスタオルや寝間着などもレンタルできる。荷物を少しでも減らしたい、うっかり忘れものをしてしまった、という人も安心だ。
さらに宮崎・神戸のお土産も揃っているので、まだまだお土産が買い足りない! という人にとってもうれしいポイント。
また、パーカーやポロシャツなど、フェリーに乗った記念にもなるオリジナルグッズも手に入る。トートバッグには大滝詠一のレコードジャケットなどで有名なイラストレーター・永井博氏が手がけたカーフェリーイラストがあしらわれているので、日常遣いのオシャレにも◎!
・宮崎グルメも・・・実は船内のバイキングもおいしいんです!
フェリー内にはレストランもあり、朝食・夕食バイキングが実施されている。しかもただのバイキングではない! チキン南蛮や宮崎餃子、ピーマンのまるごと焼き、あったかい冬限定「宮崎鍋」など、ご当地食材を活かした季節によって変わるメニューがずらりと並んでいるので、一足早く宮崎グルメが味わえるのだ。
夕食はドリンクバー込みで1800円、朝食バイキングにいたっては700円という破格のお値段。窓際にはカウンター席があり、朝に景色を眺めながら食事を食べると格別な気分を味わえる(料金は2024年1月時点)。
■ ここだけ注意・・・「電波が通じない」!
良いことずくめなカーフェリーだが、唯一の欠点ともいえるのが「電波が通じなくなる」こと。スマホ必須な現代人にとってはなんともつらい・・・。なので覚悟して乗り込んでみると、たしかに神戸港を出て2~3時間ほどで電波が途切れ、ネットが使えなくなってしまった。
とはいえ同行者と晩酌をしたり館内をあれこれ探検したり、フェリー時間を楽しんでいるうち、意外にもあっという間に時間が過ぎていった。それに、ネットに一切触れない時間が半日近く続くのもなかなか貴重な体験。思い切って「デジタルデトックス」気分に浸ってみるのも粋かもしれない。
ただし、必要な連絡は電波が途切れる前にすませておく、連絡が取りにくくなることを周囲に伝えておく、配信サイトで動画や書籍をダウンロードしておく、ゲームや本を持っていく・・・などなど、事前準備をしておくことをおすすめする。
■ 起きたらそこはもう宮崎県! 1度は乗ってみるべきカーフェリー
フェリーの良さは、なんといっても寝ながらにして目的地に到着できること。また、朝8時台という早朝に到着できるため、1日をたっぷり観光に使えるというところも魅力的だ。シーズンによっては、飛行機+ホテルの料金よりも旅費をお得に節約できるかも?「動くホテル」と名高いフェリー、一度体験してみてほしい!
取材・文/つちだ四郎
取材協力/宮崎カーフェリー
提供/宮崎県観光協会
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