大阪は「笑いの聖地」でなくなったのか? 相次ぐ芸人の東京進出

笑いの殿堂「なんばグランド花月」
■ 「大阪は芸人を大切にしてくれる」という言葉
「大阪で活動するメリット」について印象的な意見を語ってくれたのは、ラランドである。筆者が2021年に「大阪進出」を果たしたラランドにインタビューした際、サーヤは「大阪は芸人を大切にしてくれる」と話していた。
東京の番組内容に関して、「テレビを観ていても『これって芸人がやらなくてもイイんじゃないか』みたいな内容ってあるじゃないですか。例えば『品物の良さをただただ紹介する』とか。それをやりたくないとかではないんですが、芸人より上手くできる方は大勢いると思うんです」と疑問を投げかけた。
一方で大阪の仕事は、「芸人としての腕が求められるものばかり」としていた。どんな場であっても、スタッフは「まだボケなくても大丈夫ですか?」と芸人側のやり方を尊重し、信頼を寄せ、そして力が引き出されるまで待ってくれるという。サーヤは「だから、お笑いがやりやすい」と大阪は好感触であると話していた。
もちろんラランドの場合、「東京での仕事もしっかり持っている」という前提があってのこと。ただそれでも大阪は、芸人としての「生身」が試され、純粋な笑いの勝負ができるのかもしれない。たとえばマユリカは『M-1グランプリ2023』決勝4位となったが、それは「東京進出」したからではなく、笑いに対する熱量が大昔からどこよりもある大阪の舞台に立ち続け、そこで力をつけていった賜物だと思われる。
また、『M-1グランプリ2023』で新王者となった令和ロマンが、さまざまなところで大阪(関西)と東京の笑いの違いについて考え、自分たちから京都の「よしもと祇園花月」に出演を頼んでいるというエピソードも象徴的。目標としている『M-1グランプリ』連覇や複数回優勝を達成するためにはこれまで以上の力を蓄える必要があり、その鍵は「大阪」「関西」にあると見ているのではないだろうか。

書籍『東京芸人水脈史 東京吉本芸人との28年』(2023年/山田ナビスコ著)で、令和ロマンの髙比良くるまは「芸人になることは起業と同じ」と答えたことを指摘しているが、前述した大崎洋氏の自伝での述懐やラランドのサーヤのコメントを踏まえて考えると、ビジネス的でもある東京の一方で、大阪はより笑いに特化した環境であると言えるのではないだろうか。もちろんそれはどちらが良い、悪い、という話ではなく。
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