9年ぶり復活のSOPHIA「改めて音楽の力を感じています」

2024.3.1 21:00

9年ぶりに復活したSOPHIAのボーカル・松岡充

(写真4枚)

◆「改めて、音楽の力を感じています」

──その新しい一歩となるのが、バンドとオーケストラで作り上げる一夜限りのスペシャルコンサート『SOPHIA Premium Symphonic Night in 大阪城ホール』(3月10日)ということですか。

そうです。このライブはバンド結成30周年の第1弾の記念すべき活動になるので、気合の入れようが違います。SOPHIAのバックでオーケストラが華やかに色付けしますというではないんです。SOPHIAのメンバーが5人から35人に変わるくらいと言ってもいいぐらい。今、僕と都、マエストロ西山さんの3人が中心となって、SOPHIAの楽曲を丁寧に分解して、まったく新しい作品にしようと。

「このライブは気合の入れようが違います」と松岡充

──このコンサートでは、今までとは違うSOPHIAが見られると。

まったく違う。とは言え、オリジナルが最高でベストだと思うんです。それは僕にとってじゃなく、ファンにとって。僕らが若い頃に作った楽曲だから、音楽的にはもしかしたら稚拙に聞こえたり、荒っぽく感じられるかもしれない。でも、それはそれで当時の正解だったわけで。

それに心を震わせて時間を共有してくれたファンがいて、今もなお支えてくれている。そんな思い入れの深い楽曲たちをオーケストラを交えてただ再編するんじゃないんです。百戦錬磨の音楽家たちの力を借りて、まったく違う料理になりますという勢いです。今、デモ作りをしてますが、実際の演奏ではないデモの段階で、それを聴いて自然と涙が流れるくらい。改めて、音楽の力を感じています。

──そのなかで新しい発見や気付き、そういうのが新鮮な音楽を制作していく上でありますか?

めちゃくちゃありますね。僕らだけじゃできなかったし。マエストロのアレンジを筆頭に、このシンフォニック・オーケストラの方々の力をすごく感じています。

「SOPHIA Premium Symphonic Night in ⼤阪城ホール」

──ちなみにシンフォニック・オーケストラとの共演は、飲酒運転の撲滅を誓うライブ『LIVE SDD 2023』(大阪城ホール)で、1曲だけやってるんですよね?

そのときは、リハーサルも軽く1回あったくらいで、そこまで密接に交わったという感じでなく。でも今回は、もう境界線が分からないくらい、オーケストラとSOPHIAという関係性を超えて、もはや僕ら5人とオーケストラが合わさってSOPHIAというひとつの集合体になってる、そんな感覚です。

──それは楽しみですね。実は『獅子に翼』の開催発表の会見で、松岡さんから「リボーン」という言葉があったんです。でも、今回のオーケストラとのコラボを含めて、「リボーン」というより「リバース」くらい新しいところにSOPHIAをもっていこうとしているのかなと感じたんです。

デモの段階で泣けるってこれまでにない感覚です。音楽って、やっぱり琴線に触れるんです。その可能性をオーディエンスにも共有してもらえるライブになると思います。SOPHIAの新たなスタートに相応しい1日です。たった1日しかないというのがまた儚くて、そういうとこも好きなんですけどね。

そうですね。このプロジェクトをリスタートの第一歩としてできるのは感謝しかないですよね。なんか、計算してるってよく言われるんですよ、SOPHIAって。活動の進め方とか、ほんまに計算してないですからね(笑)。

──いや、松岡さんの言動を見てると、相当緻密な計算をもって進めてる印象はあります(笑)。

なんか策士みたいって言われますけど、まったくですよ。ファンとの信頼関係、人との繋がりを大切にしてきて、それだけでここまで続けられたと思ってます。それはホンマに自慢できます。

『SOPHIA Premium Symphonic Night in ⼤阪城ホール』

出演:SOPHIA、The Symphonic Orchestra
日時:2024年3月10日(日)・17:00〜
会場:大阪城ホール(大阪市中央区大阪城3-1)
料金:9900円(指定席)

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