松岡茉優が主演女優賞、演じた役に「キレ具合や泥臭さに共感」

2024.3.3 16:30

『おおさかシネマフェスティバル 2024』で主演女優賞を受賞した松岡茉優(3月3日・大阪市内)

(写真10枚)

映画ファンの祭典『おおさかシネマフェスティバル』が3月3日、ホテル「エルセラーン大阪」(大阪市北区)にて開催。その授賞式で、石井裕也監督の『愛にイナズマ』に出演した松岡茉優が、主演女優賞を受賞した。

同作は映画監督デビューを夢見る主人公が、卑劣なプロデューサーに騙された出来事をきっかけに10年以上音信不通状態だった家族と再会し、反撃を試みるというストーリー。

登壇し、晴れやかな表情でトロフィーを受け取った松岡。総合司会の浜村淳から「度胸のすわった芝居をやりますね。僕が1番好きなのは『ちはやふる』。あの松岡さん、ちょっと意地悪な役でしたよね」と声をかけられると、「そうでしょうか!?」と応じるなど、浜村との掛け合いで会場を沸かる場面も。

続けて、浜村からこれまで演じたなかで「好きな役柄」を聞かれた松岡は、「『愛にイナズマ』で演じた折村花子さんのキレ具合や泥臭さには共感しながら演じました」と作品愛をにじませた。

『おおさかシネマフェスティバル 2024』で司会の浜村淳と話す松岡茉優(3月3日・大阪市内)

受賞に際し、松岡は「この作品を演じたあと、何人もの方から悔しい思いや理不尽な気持ちを味わった話を聞かせてもらいました。この世界にはそんな思いをした人がこんなにたくさんいるんだな、1人じゃないんだなと思えた作品です」とコメントした。

同イベントではほかに、主演男優賞に『エゴイスト』の鈴木亮平、助演女優賞に『高野豆腐店の春』の中村久美、助演男優賞には『月』の磯村勇斗がそれぞれ受賞した。

取材・文/つちだ四郎

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