芸能生活60周年・西川きよし、元相方とは「毎日仏壇で話しを」

2024.4.1 11:45

お笑い芸人・西川きよし。記念公演の開演前には息子の新喜劇座員・西川忠志が館内アナウンスを担当。父母の初キスエピソードを「劇場の非常階段だったそうです」と明かしていた

(写真4枚)

お笑い芸人・西川きよしの芸能生活60周年を記念した全国ツアーの千秋楽が3月31日、「なんばグランド花月」(大阪市中央区)にておこなわれ、月亭八方、オール阪神・巨人、黒田有(メッセンジャー)、ケンドーコバヤシら豪華ゲストがかけつけ、昔話に花を咲かせた。

■ 77歳の今も舞台上を走り回る…漫談は約20分

1964年に「吉本新喜劇」の研究生として入団、2年後には横山やすしと漫才コンビを結成した西川。昨年亡くなった坂田利夫とは58年来の友人であり、芸人としての活動を並行しつつ参議院議員を3期・18年間務めた。現在も精力的に舞台に立ち続けている。

氷川きよしの『きよしのズンドコ節』で登場した西川は、手を振りながら舞台上を駆け足で回った。その後は約20分間ノンストップで漫談を披露。ときに客席に語りかけ、「良いことばっかりじゃ無かった」と芸能生活を振りかえった。坂田については「あんなアホな人おりませんで」と前置きし、「葬式で『アホの坂田』が流れまして。大阪は人が亡くなっても笑いになるんかと。みなさんで天国に拍手を送ってやってください」としのんだ。

また、「毎日仏壇でやすしさんと話します」と、1996年に亡くなった元相方・横山やすしについて明かすと、会場からは拍手が。「横山やすしって知らんやろぉ」と客席の子どもに語りかけ、「法律を守らないおじさんだったんです」と説明すると笑いが起こり、「ほんまに僕はやすしさんに、強く生きる勉強をさせていただいました」と語った。

■ 暴露止まらず…「昭和って良い時代でしたね!」

西川きよしのプレミアム大感謝祭 大阪公演の様子©吉本興業

コーナーでは、ゲストら総出で西川の「伝説」について明かす一幕も。「むちゃくちゃ真面目だから愛してはいけない人も愛してしまう」「消えたパンツの確認」「舞台に出た瞬間に後輩の車種を聞いてしまう」「寿司にビックル」「アドリブ重ねでネタ時間が1時間15分に」など、話が止まらず、MCのケンコバも「どんだけ出てくんねん!昭和って良い時代でしたね!」と慌ててセーブするほどだった。

その後も西川の予測不能な行動がクイズ形式となり「誰が分かんねん!」と師匠ながら総ツッコみされるなど、終始、西川の愛され度合いが伝わってきた同公演。最後には落語家・桂文枝がサプライズ登場し、60周年を花束で祝った。

■ 今後の展望明かす「元気な年寄り代表に」

公演後の会見に登壇したミルクボーイ、西川きよし、ケンドーコバヤシ

公演を完走した心境を問われると、西川は「2年間にわたりまわらせていただいて、本当にほっとしていますが、さみしさの方が正直強いのかな。いろいろやってきただけに、明日からこういうのもないんやなと思うと、一抹のさみしさを感じます」と漏らした。

ミルクボーイの駒場は「いつも緊張するんですけど、師匠の舞台にこられるお客さんはみなさんやさしいので、良い思い出ばかりです」といい、「お客さんは演者の鏡って言いますからね」とケンコバも賛同。

今後の展望について、「(中心地だけではなく)もうちょっと奥の方にも来てと、お年寄りの方からのお声をいただくんです。これは会社と相談しないといけませんが、これから自分が恩返しとしてやらせていただきたいなと考えています。人生100年時代ですが、そのなかでも元気な年寄り代表になっていきたい。その為にはボイストレーニングや体も鍛えて、舞台も上手から下手を縦横無尽に走り抜けられるような芸人でありたいです」と意欲を明かした。

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