清原果耶、初の日台合作への挑戦「怖がる必要なんて全くない」

2024.5.2 19:00

俳優・清原果耶

(写真8枚)

■ 俳優業を振りかえり「本当に人に恵まれてきた」

「今回は結構泣くシーンが多くて。嘘みたいな状況で「泣く」って書いてあったりして…藤井さん!って思いながら(笑)」と笑顔を見せる一幕も

──大阪での舞台挨拶で、清原さんが『この作品を見た時にすごく泣いてしまった。アミとしてすごく大切にされていたんだと感じた』とおっしゃっていましたが、清原さんはご自身が出演していないシーンを見てらっしゃらなかったんですよね。

まったく見てませんでした。

──特にグッとときたシーンはどこでしたか。

私が好きなのは、ジミーが「日本に行こうかな」ってアミに電話してるところですね。こんなに夢と愛と希望と勇気を持って電話してくれてたんだなって。私は、そのシーンが初日だったので、そこまで想像しきれてなくて。実際に画と一緒に声を聞いて、本当に「ごめんね」という気持ちになったので、すごく好きなシーンですね。

──確かに、あそこは切ないですよね。

あとは、最後のアミがみんなと別れるシーンですね。本当にもう会えないような気がしてほんとに悲しかったです。今回の作品では、リアルな感情とアミの感情がリンクする瞬間がすごく多くて。このシーン以外でも楽しいとかうれしいとか、明確に自分のなかで手に取るようにわかったんです。

地元・大阪の舞台挨拶では涙をこらえつつ、「宝物にできるような映画になったと思っています。本当にたくさんの方々と一丸となって魂をかけて作った作品」と力を込めた

──本作は台湾でもすでに公開されて、大ヒットしています。この作品をきっかけにいろんな映画祭に参加されたと思いますが、日本の観客との違いは感じられましたか?

全然違ってびっくりしました。海外のプロモーションは台湾が初めてだったんですが、みんな携帯を構えていて。それがオッケーなんです。

──テイラー・スウィフトのライブみたいですね。

ほんとに、そんな感じです。あれ、私ってそんな存在だっけ!?って、ドキドキしました(笑)。日本は、心のなかで「良かった」と思ってくださる方ばかりですが、台湾は「良かったよ~!」「愛してる~!」って、これでもかというぐらい伝えてくれる文化なんです。舞台挨拶のチケットが取れなかった方が映画館の周りにたくさん来てくださっていて、すごい人だかりでした。

──確かに、日本とは全然違いますね。

「観たよ~!アミ、アミ」って私にも声をかけてくださって。もちろん、シュー・グァンハンさんが台湾で絶大な人気があるからだと思いますが、私のこともこんなに応援してくれるんだと思ってほっこりして、感謝の気持ちでいっぱいになりました。今まで、映画祭など海外でのプロモーションや舞台挨拶に参加する機会があまりなかったですが、いろんな景色をグァンハンさんに見させてもらってるなと思います。

──合作映画をやってみて、また新たな世界を見てみたいという気持ちになりましたか。

今回の合作は、撮影もそうですが、今の宣伝期間も含めて、すごく勉強になりますし、刺激的な日々でした。いつでもできるわけではないので、役とも作品とも人とも巡り合いだと思うので、そういう機会があったら、次はそんなに物怖じせずに踏み込めるんじゃないかと思います。

──この映画は、すごく大切な作品になったとおっしゃってましたが、この先、どのように新たな作品と向き合っていきたいと考えてらっしゃいますか。

私はお仕事を始めさせてもらって、もうすぐ10年ぐらい経つんですが、本当に人に恵まれてきたと自負できるぐらい、みんなに助けてもらっていて有難いことだといつも感じています。難しいと思うような役でも乗り越えられたり、挑戦的な役と向き合える機会をもらってると感じています。作品の色はそれぞれですが、どの作品も大事でしたし、これから先出会う作品もちゃんと1つずつ個性と向き合って、自分にしかできない表現ができたらと思います。

『青春18×2 君へと続く道』より ©2024「青春 18×2」Film Partners

映画『青春18×2 君へと続く道』は、5月3日より全国にて上映される。

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