大河ドラマ「光る君へ」第19回あらすじ・放たれた矢

2024.5.10 18:30

ききょう(写真左、ファーストサマーウイカ)と登華殿を訪れ、緊張した面持ちのまひろ(右、吉高由里子)(C)NHK

(写真4枚)

女優・吉高由里子が主演を務め、平安時代に長編小説『源氏物語』を生み出した女流作家・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。「放たれた矢」と題する第19回(5月12日放送)では、右大臣に任じられた藤原道長が公卿の頂点に就く一方で、道長と敵対する伊周と隆家の兄弟がある事件を引き起こす。

■前回のあらすじ

長徳元年(995年)4月、藤原道長(柄本佑)の長兄で関白の道隆(井浦新)が死去。道隆亡き後、道長の姉・詮子(吉田羊)が、道長のもうひとりの兄・道兼(玉置玲央)が次の関白に就くべきだと後押しする一方で、道隆の娘で一条天皇(塩野瑛久)の中宮・定子(高畑充希)は、兄の伊周(三浦翔平)への権力移行のために動き出していた。

関白の座を巡ってそれぞれの思惑が渦巻くなか、道兼が次の関白に。これまでの生き方を改め、民の為によい政をしようと奮起していた道兼だったが、関白就任の慶賀奉上ののちに帝の前で倒れてしまう。疫病に感染していた道兼は床に伏してしまい、わずか七日後にこの世を去る。疫病で道長と伊周以外の権大納言以上の公卿は死に絶えてしまい、次は道長と伊周の間で関白の座を争うことになる。

その頃、まひろのもとに、「清少納言」ことききょう(ファーストサマーウイカ)が訪ねてくる。ききょうから、内裏では次の関白が伊周か道長かという話で持ちきりだと聞かされた夜、かつて道長との逢瀬の場だった廃邸を訪れたまひろと道長。言葉を交わせば互いへの想いがあふれ出してしまうと感じたふたりは、ともに何も語らずに静かにその場を去るのだった。

■第19回「放たれた矢」あらすじ

次の関白は伊周に決めていた一条天皇だったが、母の詮子から「道長を関白に」と涙の訴えを受けて、道長に内覧(天皇に奉上および天皇が宣下する文書を事前に確認する、関白に準ずる役職)の宣旨を下す。それからひと月後には右大臣に任じられた道長。内大臣の伊周を飛び越えて公卿の頂点に就く。関白になると思うように動けなくなるので、存分に働ける場にとどまりたいというのが道長の考えだった。これを境に、次こそはと関白の座を狙っていた伊周との軋れきはより高まっていく。

一方でまひろは、父の友人・藤原宣孝(佐々木蔵之介)から宋の国の話を聞いたことをきっかけに、試験に受かれば身分が低い者でも政に加われるという「科挙」という制度に興味を抱いていた。ある日、ききょうのはからいで内裏の登華殿を訪ねることになったまひろは、ききょうが仕え心酔する定子と対面することになる。まひろが定子との初対面に緊張するなか、その場に一条天皇も現れる。

この頃、伊周はある女性のもとにたびたび忍んでいたが、ある日、女性の屋敷の前に見事な牛車が止まっているのを目撃する。別の男性の存在を察して裏切られたと落ち込む伊周だったが、弟の隆家(竜星涼)は相手の男に仕返ししようと強引に女性の屋敷へ連れていく。しかし、これが大事件へと発展することになり・・・。

本作は、日本最古の女性文学『源氏物語』の作者である紫式部が、秘めた情熱と想像力、そして生涯心を寄せる相手となる藤原道長への想いを原動力に、変わりゆく世を懸命に生き抜いていく愛の物語。放送は、NHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。

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