久々の恋愛ターンにオウムの声!? 情報過多な後半戦に混乱【光る君へ】

2024.5.31 18:30

かつて逢瀬を重ねた廃邸に道長(柄本佑)を呼び出したまひろ(吉高由里子)(C)NHK

(写真6枚)

吉高由里子主演で、日本最古の女流長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。5月26日放送の第21回「旅立ち」では、まひろが父に付き添って都を離れることに。その前に起こったビッグな恋愛イベントと、ラストを飾ったあるキャラクターの登場に、SNSは大騒ぎとなった(以下、ネタバレあり)。

■ 道長と別れたことを後悔していると明かしたまひろは…

越前守に抜擢されたまひろの父・藤原為時(岸谷五朗)は、左大臣となった藤原道長(柄本佑)に呼び出され、交易を求めて「松原客館」に留め置かれている宋(中国)人たちを、穏便に国に返すという指名を伝えられた。一方まひろは、藤原伊周(三浦翔平)は道長の謀略によって失脚したという世間の噂を確かめるため、かつて逢瀬を重ねた廃邸に道長を呼び出す。そのことをたずねられた道長は、一言「そうだ」と返答した。

しかしそれが嘘であり、彼が昔と変わっていないことを確信したまひろは、道長と別れたことを後悔しながら生きてきたことを告白。「今度こそ、越前の地で生まれ変わりたい」と願い、口づけを交わす。その翌日からまひろと為時は越前に向かい、到着そうそう松原客館を来訪。初めて見る宋人たちに目を丸くするまひろの姿を、遠くから周明(松下洸平)という青年が観察していた・・・。

越前にやってきた宋の見習い医師・周明(松下洸平)(C)NHK

■ 無職からいきなり大きなミッションを任された為時パパ

為時が10年間の無職状態から一国一城(城はないが)の主となり、着るものも食べるものも格段にグレードアップしたまひろファミリー。おまけにまひろの弟・惟規(高杉真宙)も文章生となり(今で言うなら司法試験に合格したぐらいにあっぱれなこと)、これまでの苦労がものすごい勢いで報われた。しかし道長が為時を越前守にしたのは「『越前を開国してくださーい』と言う宋人たちを体よく追い返すこと」という、幕末の日本開国騒動のミニ版とでも言うべき、割と大変なミッションを任せるためだったことが明かされた。

越前に向かう為時(岸谷五朗)やまひろ(吉高由里子)ら (C)NHK

これには為時もビビっただろうが、視聴者もSNSで「越前編もきな臭いフラグ出してきた」「がっつり外交の最前線じゃないのこれ」「平和主義の為時パパにはきつそう」「無職からいきなり大変な仕事を任されてしまったパパ」「為時の手腕ひとつで宋との付き合い方が変わるぞーーー!!」「そりゃこんな任務ゴーストライター雇った人には勤まらないわな」と、思わぬ事態に震え上がる声が。

松原客館で流暢な中国語を披露した藤原為時(岸谷五朗)(C)NHK

しかしそんな不安をよそに、パパ上は松原客館で流暢な中国語を披露し、宋人たちもまひろもビックリ。SNSも「中国語が喋れるパパ上!」「為時パパ、格好いい!!」「ほぼ無官、赤貧時代も欠かさず中国語の勉強をしていて、それであの場できちんと伝わる中国語を話してたお父さんさすが」「まひろ、宋人たちにびっくりというより『本当に話せるんだ・・・』みたいな顔で為時のこと見てたのジワジワくる」という感心の言葉が並んだ。

■「いとエモし」積極的な逢瀬にSNSはお祭り状態

そしてまひろ・道長カップル(通称さぶまひ)にも、久々に大きな動きが。「あの道長が人を押しのけてまで出世したの?」という違和感と、都を離れる=下手すると今生の別れ(だから伊周もあれほど太宰府行きを嫌がったわけで)という特殊な事情のために、もう二度とないかと思われた密会が実現。しかもまひろから別れの後悔を語り、口づけを求めるという、これまでになく積極的な逢瀬に、SNSは当然お祭り状態となった。

「今度こそ、越前の地で生まれ変わりたい」と願い、口づけを交わしたまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)(C)NHK

「エッまだまひろと逢引するターンあったの???」「11話のキスからずっとお預けを食らっていたさぶまひ担。21話でようやく成仏できました」「危うく尊死するとこだった」「さぶまひ最上級のいとエモしだったよ!!!」「『あなたと共に滅びるのもよかったのやも』て、殺し文句よなあ」「もう史実なんてどうでもいい!! もうくっついちゃえよ!!・・・って涙しながら見てる」など、もだえるようなコメントが連綿と綴られていた。

そうして訪れた越前だけど、一瞬だけ松下洸平が演じる周明が現れ、SNSはさぞかし大騒ぎになるだろう・・・と思いきや、最後に一言「ニーハオ」とだけ発声したオウムに、視聴者の心は全部持っていかれた感が。しかも声を担当したのが『SPY✕FAMILY』のアーニャでおなじみの種﨑敦美だったから、X(旧ツイッター)のトレンドに「オウムの声」が上がるほどの大盛り上がりに。

最後に一言「ニーハオ」とだけ発声したオウム(cv.種﨑敦美)(C)NHK

「オウムの声に当代きっての実力派トップ声優を起用してくるNHKの本気」「アーニャ、オウムの声する」「松下洸平待機〜って思ってたら衝撃のオウムの声に吹っ飛んでしまった」などの言葉が並んだ。しかし来週からは、さっそく周明がまひろや為時に近づくことになりそうなので、その活躍に期待しよう、とも思うけど、やっぱりオウムがどのようにドラマに絡んでいくことになるのか、そっちの方が気になってしまうかも・・・?

『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。6月2日放送の第22回『越前の出会い』では、まひろと為時が宋(中国)人たちとふれあいながら越前生活を送っていく姿と、定子の懐妊を知った一条天皇の反応が描かれる。

文/吉永美和子

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