松下洸平、初出演の大河では謎の男に「役者冥利に尽きる」

2024.6.10 07:30

『光る君へ』で松下洸平が演じる周明 (C)NHK

(写真2枚)

吉高由里子が主演を務め、平安時代に長編小説『源氏物語』を生み出した女流作家・紫式部の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。宋の見習い医師・周明(ヂョウミン)を演じる松下洸平がコメントを寄せた。

今回が大河初出演となる松下は、「周明は宋から訪れた見習い医師という設定ですが、セリフの半分以上が中国語だったことがびっくりしました(笑)。日本語にはない発音が多くて大変な部分もありましたが、 オリジナルキャラクターである周明にリアリティを与えるためにも、 言語の習得が最も大切なポイントだと感じ、先生のご指導のもと準備を積み重ねました」と言語にもっとも苦労したという。

「このような一筋縄ではいかない配役をいただけたのは役者冥利に尽きますし、いろいろな方のお力を借りて中国語での芝居もなんとか乗り越えることができて、本当に良かったなと思っています。大河ドラマ初出演で、ひとつ大きな試練を与えてくださったことに感謝しています」とコメントした。

22回より。日本語で「朱様は通事を殺していない」と話し、無実を証明する証人を連れてくる周明(松下洸平)(C)NHK

朱仁聡らとともに越前にやってきた周明。まひろ(紫式部)に宋のことばを教えるなど、2人は親しくなっていく。やさしく穏やかだが、どこか謎めいたところがある男だ。5月26日放送の第21回のラストに登場、22回では突然日本語を話し、まひろだけでなく視聴者までも翻弄してきた。

松下は自身が演じる周明について、「対馬で生まれながら、ひとりの宋人として生きねばならない複雑な宿命を背負った青年。彼は自分の居場所や拠り所がないことに対する葛藤や苦しみをずっと抱いて、生きてきたのだと思います。日本に帰ることはできないし、けれども生粋の宋人でないことも理解しているはず。宋でやさしい医師(くすし)に出会い、なんとか生きるすべは身につけましたが、自分には故郷や帰る場所がないことを心のどこかで引きずり、それに対してコンプレックスを持っているのではないかと思いました。周明が抱える葛藤や壮絶な過去、影のある人物像が少しでも伝われるといいなと思いながら、 彼を演じていました」と振りかえった。

『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。

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