大河ドラマ「光る君へ」第25回・決意

2024.6.19 18:30

越前の紙の美しさに心躍るまひろ(吉高由里子)(C)NHK

(写真4枚)

女優・吉高由里子が主演を務め、平安時代に長編小説『源氏物語』を生み出した女流作家・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。「決意」と題する第25回(6月23日放送)では、まひろが今後の身の振り方を考えるため都に戻る一方で、道長は定子を愛しむあまり政をおろそかにする一条天皇に悩まされる。

■ 宣孝の求婚、そして周明の本心は…前回のあらすじ

まひろの父・為時(岸谷五朗)が視察のため国を留守にしている間、藤原宣孝(佐々木蔵之介)が越前に来訪する。短い滞在を終えた宣孝は、都に戻る別れ際に「都に戻ってこい、わしの妻になれ」とまひろ(吉高由里子)に求婚。まひろの胸の内に道長(柄本佑)の存在があると見抜いている様子の宣孝は、「忘れえぬ人がいてもよろしいのですか」と言うまひろに対して、「よい、それもお前の一部だ」と返答。ありのままのまひろを丸ごと引き受けると言い残して、都へと去るのだった。

一方、宋と朝廷の商いを画策する周明(松下洸平)は、宋の国へ憧れを抱くまひろに対し、朝廷が正式な交易を受け入れた暁には一緒に行こうと誘う。ある日、まひろのもとを訪れた周明は、このままではいつまでもまひろを連れて帰国できないため、左大臣宛てに手紙を書いてほしいと求める。しかし、まひろはそのまま抱き締めて口付けようとする周明を拒み、周明は朝廷との契約のために左大臣と繋がりのある自分を利用しようと嘘をついていると返す。

すると、周明は態度を一変させ、叩き割った陶器の破片をまひろに突きつけて手紙を書くように脅す。それでも揺るがないまひろに対し周明は、宋の国はまひろが思い描いているような理想的な国ではないと言い捨て、まひろの前から姿を消してしまう。その後、周明は宋の官人・朱(浩歌)に「まひろの心のなかに入りこむことができなかった」と詫びるが、朱は周明がまひろへの恋心を押し殺していたことを見抜いており、「お前の心のなかからは消え去るとよいな」と告げるのだった。

一方の内裏では、一条天皇(塩野瑛久)が女院の詮子(吉田羊)に定子(高畑充希)の出産を報告し、出家した定子を内裏に呼び戻すと主張する。詮子からも帝の望みを叶えてほしいと懇願された道長は苦悩の末に、定子を内裏近くの織御曹司に住まわせることに決める。その頃、越前にいるまひろのもとには、かつて姉妹のように過ごしていたさわ(野村麻純)が亡くなったという知らせが届く。さわの死に虚しさを感じたまひろは、為時に宣孝の妻になると告げる。仰天した拍子に腰を痛めた父に対し、まひろは互いに求め合いすぎて苦しかった道長との恋に比べ、宣孝とであれば穏やかに暮らせるのではないかと語るのだった。

■第25回「決意」あらすじ

父・為時に連れられて農家を訪れたまひろは、越前が誇る紙漉きの作業を目にする。まひろが越前の紙の美しさに心躍らせるなか、都にいる宣孝からは恋文が頻繁に届いていた。為時からの勧めもあり、まひろは都に戻って今後の身の振り方を考えることにする。

一方都では、左大臣の道長が、定子を愛しむあまり政がおろそかになっている一条天皇に頭を悩ませていた。そして、「このままでは凶事が続く」という陰陽師の安倍晴明の予言通り、次々と災害が起こり始める。そこで道長はある決断をするが・・・。

本作は、日本最古の女性文学『源氏物語』の作者である紫式部が、秘めた情熱と想像力、そして生涯心を寄せる相手となる藤原道長への想いを原動力に、変わりゆく世を懸命に生き抜いていく愛の物語。放送は、NHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。

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