京都で8年ぶりの「春画展」、男女の姿を描く…日本初公開作品も

2024.6.20 17:30

喜多川歌麿 筆 夏夜のたのしみ 個人蔵【前期展示】

(写真5枚)

『美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-』が今秋、「細見美術館」(京都市左京区)で8年ぶりに開催決定。海外からの里帰り作品約20件を含む、約70件の春画が展示される。

春画とは一般的に人間の性愛を描いた絵画の総称で、男女の姿がおおらかに、ときにユーモアをもって描かれている。江戸時代には「笑い絵」とも呼ばれ、浮世絵の普及とともに、大名から庶民まで貴賤を問わず、男女対等に楽しまれていた。

今回はそんな春画をテーマにした、同美術館で2016年以来、8年ぶりとなる展覧会。1点ものである絵画作品『肉筆春画』に焦点をあて、海外からの里帰り作品約20件を含む、精選された美麗な春画約70件が展示されるという。

鳥文斎栄之 筆 貴人春画巻 個人蔵【巻替あり】

春画は個人の密かな楽しみという常識を覆す喜多川歌麿の大作や、書籍などで存在は知られながらも、公開の機会がほとんどなかった作品も登場。なかでも、葛飾北斎の『肉筆浪千鳥』は日本の美術館では初公開となる。

『美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-』は9月7日より、「細見美術館」で開催される。

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