大河『べらぼう』京都撮影、横浜流星「すべてが新鮮で興味深い」
横浜流星主演で、江戸時代の天才プロデューサー・蔦屋重三郎の生涯を描く、2025年度のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』。6月14日から「松竹京都撮影所」(京都市右京区)をはじめとする、京都各所での撮影がスタートし、21日に主演の横浜と、制作統括の藤並英樹氏が会見をおこなった。
この日は「蔦重」こと蔦屋重三郎(横浜)と、彼が「明和の大火」から救い出した少年・唐丸(渡邉斗翔)が、江戸市中を歩き回るシーンを撮影。前夜に雨が降った影響で、ビシャビシャになった地面を、砂をかぶせたりバーナーで炙ったりして、復旧させながらの撮影となった。
またシーンが8月という設定のため、通行人役のエキストラにも、袖を軽くまくし上げるなどの、「暑さ」の表現を求める指示も飛んでいた。
途中で囲み取材に応じた横浜は、「京都という、空気がきれいで自然に囲まれた場所にいながら、蔦重として今生きています。(撮影中の)1年半、蔦重とともに成長していけたら」と気合を入れつつ、「時代劇は舞台では経験があるけど、テレビは初めてなので、すべてが新鮮で興味深い。これから知らないことがどんどん増えてくるでしょうけど、楽しみながら乗り越えていきたいです」と期待を語った。
大河では初となる江戸時代中期の物語だが、藤並氏は「蔦屋重三郎が生きたのは『大岡越前』や『遠山の金さん』など、日本のお茶の間で楽しまれてきた時代。時代劇のファンの方には、楽しんでいただける世界観だと思います」と自信を見せ、横浜も「この話をいただいたのは、コロナ禍でエンタメが落ちていた頃だったので『エンタメをもっと豊かにしたい』と思えました。見てくださる方々の心が豊かで明るくなってもらえるよう、全力でつとめます」と宣言した。
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は江戸時代に数々の浮世絵師・作家の才能を見出して、世に送り出した稀代の出版人・蔦屋重三郎の、波乱万丈な人生を描く物語。脚本は『おんな城主直虎』(2017年)以来2度目の大河となる、森下佳子が務める。現在放送中の『光る君へ』終了後、2025年1月5日より放送開始予定。
取材・文・写真/吉永美和子
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