大河「光る君へ」前回振り返り&第27回あらすじ・宿縁の命

2024.7.13 08:00

『光る君へ』第27回より、道長(柄本佑)と話すまひろ(吉高由里子)(C)NHK

(写真6枚)

女優・吉高由里子が主演を務め、平安時代に長編小説『源氏物語』を生み出した女流作家・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。「宿縁の命」と題する第27回(7月14日放送)では、道長の長女・彰子の入内、そして一条天皇の中宮である定子が第二子となる皇子を出産する一方で、まひろの懐妊が発覚する。

■ まひろ波乱の結婚生活、彰子入内…前回のあらすじ

長徳4年(998年)10月。都では次々と天災が続いており、ついには日食と地震が同日に都を襲いかかる。まひろ(吉高由里子)が暮らす屋敷も地震の被害を受けたが、まひろの夫となった宣孝(佐々木蔵之介)の財のおかげで即座に修繕することができ、宣孝は贈り物を持ってはこまめにまひろのもとへ通っていた。

一方、被災者の救援に追われる左大臣の道長(柄本佑)は陰陽師の安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)のもとを訪れ、この天変地異はいつまで続くのかと問う。すると清明は、中宮・定子(高畑充希)のもとへ通い詰める一条天皇(塩野瑛久)の心の乱れが収まれば天変地異もおさまると答え、そのためには道長の長女・彰子(見上愛)を一条天皇に入内させよと道長に告げる。

『光る君へ』第26回より、彰子(見上愛)の入内について考える道長(柄本佑)(C)NHK

彰子は数え年でまだ12歳と幼く、戸惑う道長はこの件を一条天皇の母でもある姉の詮子に相談する。詮子は朝廷の混乱と天変地異をおさめることが彰子の使命であるならばその通りにすべきだと道長に言い放つ。一方で妻・倫子(黒木華)からは猛反対され、心の内では葛藤する道長だったが、世の安寧のために彰子を入内させることを決心。体調を崩して「譲位して定子と静かに暮らしたい」とこぼす一条天皇にも、蔵人頭の行成(渡辺大知)を通して譲位を思いとどませる。

年が明けると元号は「長保」と改められ、その正月に一条天皇は定子を内裏に招き入れる。その後、定子が懐妊したようだと告げる清明から「11月頃に皇子が生まれるだろう」と伝えられた道長は、あえて皇子が誕生するその月に彰子を入内させようと決める。そして、入内に先駆けて彰子の「裳着の儀」が盛大におこなわれるのだった。

『光る君へ』第26回より、彰子(見上愛)の裳着の儀のシーン (C)NHK

一方、仲睦まじく結婚生活を送っていたまひろと宣孝だが、すれ違いから徐々に仲がこじれていく。ついには、まひろの皮肉に対して「そういうかわいげのないところに、左大臣様も嫌気が差したのではないか」と返す宣孝に、カッとなったまひろが灰を投げつけてしまったことで、宣孝の足はまひろから本格的に遠のいてしまう。

宣孝のこともあり、気晴らしに石山寺を訪ねようと思い立ったまひろは、乳母のいとたちを誘って石山詣へと旅に出る。本堂で熱心にお経を唱えたまひろが表に出ようとすると、そこへ道長が姿を現すのだった・・・。

■第27回「宿縁の命」あらすじ

石山寺で偶然再会したまひろと道長は、思い出話に花を咲かせたのちに再び心惹かれ合う。そして季節は秋となり、長保元年(999年)11月1日に道長の娘・彰子が入内。そして、その6日後に定子は第二子となる皇子を出産し、一条天皇の気持ちはますます定子と皇子へと傾いていく。

『光る君へ』第27回より、寵愛する定子(高畑充希)にますますのめり込む一条天皇(塩野瑛久)(C)NHK

定子の出産が彰子の女御宣下と重なり、さらには自身の体調が優れないことを憂う道長は、晴明に相談を持ち掛ける。すると、清明からは彰子の力を強めるためだという前代未聞の提案をされる。一方、まひろは懐妊が発覚し、喜ぶ宣孝だったが・・・。

本作は世界最古の女性による小説『源氏物語』の作者である紫式部が、秘めた情熱と想像力、そして生涯心を寄せる相手となる藤原道長への想いを原動力に、変わりゆく世を懸命に生き抜いていく愛の物語。

放送は、NHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。

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