「今だからこそ」中島みゆき展、大阪初日は100人超えの行列

2024.7.7 16:00

「グランフロント大阪」で開催中の『中島みゆき展 「時代」2024 めぐるめぐるよ時代は巡る』(5日・大阪市内)

(写真7枚)

日本が誇るシンガーソングライター・中島みゆきの軌跡をたどる大規模展覧会『中島みゆき展 「時代」2024 めぐるめぐるよ時代は巡る』が、7月5日より商業施設「グランフロント大阪」(大阪市北区)でスタート。初日は開場前から100人以上が列をなし、ファンの熱気に包まれた。

レコードや書籍などの作品から歴史を振りかえるほか、これまで関わってきたアーティストやスタッフなど、さまざまな角度から中島みゆきの魅力を紐解く同展覧会。

50年にわたり第一線を走り続ける彼女だが、意外にもこのような企画は初めて。開催経緯についてイベント担当者の中田圭亮さんは、「若い世代がCMや映画などから知って、よくよく歌詞を見てみると非常に強いメッセージ性だったり、昭和に書いたとは思えないと共感を呼んでいる。トレンド的にも昭和のポップスが注目されている今だからこそ、より響くのではないかと。コロナも落ち着き、展覧会自体も活発化しているなかで話が持ち上がった」と説明する。

初開催となった埼玉県所沢市の「角川武蔵野ミュージアム」(4〜6月)では、デビュー当時からのファンはもちろん、20〜30代の子どもと来場する客も多かったという。

映画・ドラマ・CMなど、さまざまなクリエーターとのコラボレーションを紹介するコーナー(5日・大阪市内)

また、埼玉会場がスタートした時点では先のスケジュールは決まっていなかったが、「グランフロント大阪」の熱烈オファーにより巡回が決定。同会場の足立マネージャーは、「あれだけの方なので、この場所でもっと幅広く知ってもらいたいと思った」と熱を込める。

大阪会場初日は、受注販売の「ポータブルレコードプレーヤー」の抽選参加者も含め、開場前から100人以上の列を作った。

リクエストした曲をレコードで流してくれる「レコード万歳」コーナー(5日・大阪市内)

埼玉会場にも訪れたという滋賀県在住の60代夫婦は、「デビューしたときから大好きで。仕事が大変なときに『重き荷を負いて』を聴いて、それで頑張れた。(彼女の歌は)暗いんですよ、どっと暗くして元気をもらうというかそういうのがあって」(夫)、「『白菊』が好きです。どの曲もたくさん思い出すことがありますが、泣けるだけ泣いたら、さぁ頑張ろうって思いますね」(妻)と魅力を話してくれた。

また、京都在住の38歳女性は「昔のみゆきさんを知れてよかった。前から音楽は聴いてたんですが、今年の4月にライブに行ってから夢中になって聴き漁って。通勤途中に『瞬きもせず』を聴いています」と話した。

初日はグッズコーナーでも長蛇の列。前売り券の販売数を含め、スタッフも予想以上の反響だと驚きを口にしていた。

チケットは一般2000円ほか。期間は7月5日~9月1日、平日・朝10時〜夜8時(土日祝は夜7時まで)。「グランフロント大阪北館」地下1階イベントラボにて。

『中島みゆき展 「時代」2024 めぐるめぐるよ時代は巡る』

期間:2024年7月5日(金)~2024年9月1日(日)
時間:平日10:00~20:00、土日祝10:00~19:00(いずれも入場は閉館時間の30分前まで)
料金:一般:2000円/大学・専門・高校生:1800円/中・小学生:900円/未就学児:無料
会場:グランフロント大阪北館 地下1階イベントラボ(大阪市北区大深町3-1)

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