令和ロマン「悪者に徹するしかない」、王者が賞レースに出る理由

2024.7.7 19:45

優勝後の会見で笑顔を見せる令和ロマン(左から髙比良くるま、松井ケムリ)

(写真4枚)

若手芸人の登竜門『第45回 ABCお笑いグランプリ』(ABCテレビ)が7月7日に放送され、吉本興業所属のお笑いコンビ・令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)が優勝。その後の囲み会見で、「プレッシャーはありました」「悪者に徹するしかない」と、胸中を明かした。

■ M−1王者後も…「ABCに出た1番の理由」

デビュー10年以内の芸人が漫才やコント、ピン芸人などジャンル問わずに参加可能なため、「お笑い異種格闘技」とも呼ばれる同大会。2022・23年と2年連続で準優勝とふるわなかった2人が、悲願の優勝を果たした。

優勝後の会見で開口一番、くるまは「ホッとしました」と明かし、決勝で披露したネタにつて「少し変えてはいるんですけど(去年のM-1の)準々決勝、準決勝でやっていたもので。『M-1』の決勝では結局披露できなかったので、どっかでやりたいなっていうのがあって。それがABCに出た1番の理由ではあるんですけど、成仏できてよかったなって」と安堵の表情をみせた。

続けて、「プレッシャーは正直ありました。下克上のときは無鉄砲にいけるものだと思うんですけど、今回は『M-1』を獲ったのもあるし、10年目以下の大会で7年目ってことで上の方なんで、そういう立場からの戦いはあまりやったことはなかったので・・・。賞レースでは今までにないくらい、結構緊張していましたね」と明かした。

今回の賞金100万は全額松井(右)がもらうという

■ 芸歴6年目でチャンピオンに、2人の今後は?

コントとピンと戦える大会は珍しいため、戦いたいという気持ちが勝ったという2人。くるまは「芸歴6年目でチャンピオンになった時点でどう考えても悪者なんで、あとは徹するしかないです。これで俺らを倒すスーパー主人公がいて優勝する大会っていうのもおもしろいと思ってましたし、でも今回はABCテレビさん的にはバッドエンドになってしまったという・・・」とコメント。

今後については「お笑いの求道者になりたい」と話したくるま。「お笑いで戦い続ける存在。寄席とかも楽しいんですけど、今日の朝来るときがめっちゃテンション上がったんです。勝負が好きなんですよ。スポーツのノリというか、どうしても戦いたいんですよね」と言い、ケムリも「卓球部として同じ気持ちです」と言うと、すぐさま「卓球部に闘争本能なんてねぇだろ!!」とくるまがツッコみ、記者陣の笑いを誘った。

鋭いツッコみを受けたケムリは、「確かに僕はあんまり闘争本能がない方なんで、ものすごい大変なことなんですけど、ずっと言ってる『NGK』のトリを目指して、伝説の漫才師になりたいです」と語った。

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