大阪・堂島エリアに７月１７日に開業するホテル「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」（大阪市北区）。最上階には、世界最高クラスの高さで「ギネス世界記録」に認定された絶景の「インフィニティ露天風呂」が設けられ、眼下に広がる大阪のシンボル・御堂筋や市街地を一望できる。

■ 風景と一体化？ 街中には珍しい「インフィニティ風呂」

大阪のビジネス街・淀屋橋に誕生した複合ビル「大阪堂島浜タワー」内の上層階に開業する同ホテルは、全国展開する「カンデオホテルズ」の２８棟目。既存ホテルの多くは最上階に露天風呂があり、初体験した海外客らに好評で「もっと空（上部）だけでなく周りの眺望を楽しみたい！」という声に応えるべく、進化形の「インフィニティ露天風呂」を導入することに。

近年人気の「インフィニティ」温泉やプールは、海や空など風景との間に遮るものがなく、一体化したように見える開放感が魅力。同年６月に開業した「カンデオホテルズ大阪枚方」にはこの「インフィニティ露天風呂」が設けられ、今回の新ホテルではさらに高さのある３１階（地上約１３５ｍ）に極上空間が誕生。

７月１１日の内覧会では、標準記録１２５ｍを超えること、建築計画が最終的な建物と同じであること、独立した測量士が高さを測定することなどのガイドラインをクリアし、「建造物内の最も高層階にあるインフィニティ露天風呂」として「ギネス世界記録」に認定された。

ホテルの南東角にある「男湯」からは御堂筋や大阪城、南西角にある「女湯」からは中之島など大阪市街地が見渡せ、都会のオアシスのような空間に。さらに、「天空のスパ」として壁の一部がガラス張りのサウナ室、内湯、水風呂も完備し、どこからでもリラックスして景色を楽しめる造りに（利用は宿泊客のみ）。

ホテル広報担当者によれば、「インフィニティ風呂」が面するホテル南側の約３００ｍ先まで、２本の川と日本銀行などの建て替わる予定のない歴史的建造物がある立地ゆえ、都心ながら開放感のある露天風呂が実現したという。「インフィニティ温泉は遠方まで泊まりがけで行く事が多いと思いますが、ここでは街中にいながら、ホテル宿泊と絶景の露天風呂を両方体験できる癒しの場になれば」と話す。

「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」は７月１７日の開業を予定。

取材・写真・文／塩屋薫