思わずツッコむ!? みうらじゅん氏の収集品、京都駅で一挙展示

2024.7.13 16:30

駅前広場のフォトスポット。会場は大階段がある京都駅ビルの7階

(写真9枚)

「マイブーム」「ゆるキャラ」などの流行語を生み出し、ありとあらゆるものを収集しまくることで知られるみうらじゅん氏の収集品たちが一堂に会した展覧会『みうらじゅんFES マイブームの全貌展in京都』が7月13日、「美術館「えき」KYOTO」(京都市下京区)で開幕した。

■ 数える気も起きないほど…圧倒的な物量

のちに「マイブーム」と名前をつけたみうら氏の収集は、小学1年生の時に雑誌から切り抜いた怪獣を再構成してスクラップしたことから始まったという。以来60年。『みうらじゅんFES マイブームの全貌展in京都』では、今も集め続けている品々と創作物を「ツアー」と称して展示する。

展覧会の開幕を伝えるニュースでは、展示作品の点数でその規模を伝えることが多いが、本展においては正確な点数を数えることは到底不可能。ルーツである怪獣スクラップブックや仏教ブームからたどり着いた境地・アウトドア般若心経の完成写真パネル、ゴムヘビなど、みうら氏の代名詞とも言える代表的なコレクションが圧倒的な物量でぐいぐい迫ってくる光景は、ただただ、「すごい」の一言に尽きる。

「プヒ〜」のポスターは、みうらファンならニヤッとしてしまうのでは?

その一方、もらって嫌なお土産をさす「いやげ物」集めの中で一大カテゴリーを成したと思われる「二穴おやじ」なる、「そんなものまで集めてたんかい!」と呆れつつ関心するしかないマニアックな収集品も。無意味に、うやうやしく回転台に乗せられていたりなどして、その存在意義を激しく主張する。

■ 「こんなんどこで…」来場者も思わずボヤく

開幕直前の13日朝、報道陣の前に登場し、みずから展示の説明をする内覧ツアーをおこなったみうら氏。収集にまつわるエピソードや当時のこぼれ話を懐かしむように話す横顔に、「俺がやらなければ誰がやる」という使命感が垣間見えた。

「無理して買って無理して好きになる」と収集品を紹介するみうら氏

会場入口では、多くの来場客が10時の開場を待ちわび列をつくった。年代は幅広く、なかには「いやげ物」Tシャツを着たファンや名古屋から駆けつけたという人も。みうら氏が小学生の時に描いた漫画本の中身をプリントした閲覧用ファイルを読み込んだり、見覚えのある品を懐かしんだりとおのおの楽しみ、「こんなんどこで手に入れんのやろ」とのツッコミや爆笑があちこちで沸き起こった。

コロナ禍に書き始めた「コロナ画」を本人が解説するムービーには人だかりができた

『みうらじゅんFES マイブームの全貌展in京都』は7月13日から8月25日まで、京都駅ビルの美術館「えき」KYOTOで開催。チケットは当日一般1000円ほか。会期中は駅ビル内の各所にフォトスポットが設置されたり、新作ポスターの展示がおこなわれている。

取材・文・写真/脈脈子

『みうらじゅんFES マイブームの全貌展in京都』

期間:2024年7月13日(土)~8月25日(日)
時間:10:00~19:30(最終入場19:00)
会場:美術館「えき」KYOTO
   京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接

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