大阪・関西万博で最大級パビリオン「未来の都市」、内容を初公開

2024.7.17 18:15

「フューチャーライフ万博 未来の都市」外観イメージ(上から昼、夜) 提供:2025年⽇本国際博覧会協会

(写真6枚)

開催まであと1年を切った『大阪・関西万博』。7月17日に「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」が発表会をおこない、数ある展示のなかでも最大級とされるパビリオン「フューチャーライフ万博 未来の都市」についてや、共通展示の内容を中心に施設の外観や展示の構成などが初公開された。

大阪湾に面した「大型パビリオン」

左から発表会に登壇した河本健一氏、古見修一氏、山岸功氏、ミャクミャク(17日・大阪市内)

大阪市の人工島「夢洲」で2025年4月13日〜10月13日、183日間にわたっておこなわれる『大阪・関西万博』。さまざまなパビリオンのなかでも、施設の長さが約150m、面積4800平米と万博でも最大級規模を誇るのが「未来の都市」だ。

展示は協会が主体の「共通展示」と協賛の12者が主体となる「個者展示」の2種類で構成され、15ものアトラクションが登場する。これほどのアトラクションが一つの形にまとまることは、博覧会史上でも類をみない規模だという。

「未来との対話」や「仮想空間と現実」などがキーワードとなっている同パビリオン。なかには「2035年の社会」をテーマにした展示もあり、3D空間を通して2035年に生きる人々の暮らしや文化を体験できるという。

コモン展示02全体イメージ 提供:2025年⽇本国際博覧会協会

また、社会における課題や解決方法を考える「コモン展示02」は、子どもの頭部を模した「ロボットヘッド」に搭乗し、4つの映像を通して未来の都市を散策するというシミュレーション型展示となっている。ビジュアルのインパクトが強い同展示だが、映像は子ども番組『シナぷしゅ』を手掛けた清水貴栄やJリーグの公式タイトルムービーを制作した上原桂など、気鋭のクリエイター4人が演出を手掛ける。

また、パビリオンの予定地は大阪湾に面したエリアとなっており、海をのぞむロケーションが特徴的だ。施設の外観は「DOUBLE SKIN」というコンセプトのもと、2重の被膜に覆われたデザインとなっている。台形で外側が透けたデザインとなっており、ミストや照明といった演出を活かし朝・昼・夜ごとに姿を変えるという。

現在のところパビリオンの建設はスケジュール通り進んでおり、完成は来年2月を予定。また、「日立製作所」や「KDDI」が協賛する個者展示の内容は、今年の秋頃に発表予定だ。

取材・文・写真/つちだ四郎

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