大河「光る君へ」前回振り返り&第28回あらすじ・一帝二后

2024.7.20 08:00

まひろ(吉高由里子)のもとを訪れ、娘の誕生を喜ぶ宣孝(佐々木蔵之介)(C)NHK

(写真4枚)

女優・吉高由里子が主演を務め、平安時代に長編小説『源氏物語』を生み出した女流作家・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。「一帝二后」と題する第28回(7月21日放送)では、まひろが藤原道長との間に授かった娘を出産する一方で、道長は入内させた娘の彰子を中宮、先の中宮である定子を皇后とする「一帝二后」をもくろむ。

■まひろ&定子の懐妊、彰子の入内…前回のあらすじ

石山寺で偶然再会したまひろ(吉高由里子)と左大臣の藤原道長(柄本佑)は、近況や思い出話に花を咲かせるうちに思いが募り、一夜を過ごして再び結ばれてしまう。ほどなくして、まひろの夫・宣孝(佐々木蔵之介)が久々にまひろの元を訪れ、以前のように楽しげに軽口をたたいて笑い合った2人は復縁する。やがてまひろの懐妊が明らかになるが、宣孝がまひろのもとから遠のき、石山詣に出掛けていた頃に宿った子であることが発覚。自責の念に駆られたまひろは、まひろの懐妊を喜ぶ宣孝に別れを告げる。

しかし、まひろの子が自分の子ではなく、その相手が道長であることも薄々察していた宣孝はそれを断り、「そなたの産む子は、誰の子でもわしの子だ。一緒に育てよう」と告げる。そして「不実な女」であることを承知で結婚したのはそういうことだとも明かすと、「その子を慈しんで育てれば、左大臣様はますますわしを大事にしてくださる」「わしのお前への思いはそのような事で揺るぎはせぬ」とまひろを受け入れる。宣孝のはからいを受け止め、まひろはその年の暮れに無事に娘を出産したのだった。

まひろ(吉高由里子)に「そなたの産む子は、誰の子でもわしの子だ」と告げる宣孝(佐々木蔵之介)(C)NHK

一方、一条天皇(塩野瑛久)の中宮である定子(高畑充希)の懐妊が明らかとなり、道長は定子の出産と同じ時期に娘の彰子(見上愛)を入内させることを決める。そして彰子の入内を盛り上げる策として、公卿たちが詠んだ歌を署名入りで屏風に貼って持参することを思いつく。公卿たちに依頼をするうちに、道長のもとには思いがけず花山院からも歌が届けられ、完成した屏風は多くの公卿に支持されているという道長の権威の証ともなった。

そして長保元年(999年)11月に彰子が入内し、その6日後には定子が第二子となる皇子を出産する。奇しくもその日は彰子の女御宣下の日と重なるが、天皇は待望の皇子を産んだ定子にしか目を向けようとしない。皇子の誕生を祝いに清涼殿を訪れた母の詮子(吉田羊)に諭された天皇は、「女御(彰子)をいとおしむことはありますまい」と告げ、定子にここまでのめり込んだのは、自分を操り人形とした詮子のせいだとも言い放つ。

『光る君へ』第27回より。道長(柄本佑)に「一帝二后」を提案する安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)(C)NHK

その後、一条天皇は彰子の元を訪れるが、彰子は天皇の問いかけにも小さな声で「はい」と応えるのみで会話は途切れてしまう。道長はこれらを自身の運が傾いていると捉えて憂い、さらには近頃体調が優れないと嘆くが、陰陽師の安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は、定子の皇子誕生も、道長にはなんの障りもないということを告げる。そして、さらに道長の力を強める策として、定子を中宮ではなく「皇后」とし、代わりに彰子を中宮にすえるという前代未聞の「一帝二后」を提案するのだった・・・。

■ 第28回「一帝二后」あらすじ

年号を改めた長保元年(999年)の年の暮れ、まひろは道長との間に宿した子を出産する。まひろの夫・宣孝は誕生した子に「賢子(かたこ)」と名付け、約束通り我が娘として育て始める。

『光る君へ』第28回より、国家安寧のため苦慮する道長(柄本佑)(C)NHK

一方、道長は一条天皇に入内させた娘の彰子を中宮とし、先の中宮である定子を皇后とすることで后を2人にする「一帝二后」を、国家安寧のためにもくろんでいた。

一条天皇の説得に母親である詮子(吉田羊)や蔵人頭の行成(渡辺大知)があたるが、当の彰子が一条天皇の心を捉えられる気配はなく・・・・。

本作は世界最古の女性による小説『源氏物語』の作者である紫式部が、秘めた情熱と想像力、そして生涯心を寄せる相手となる藤原道長への想いを原動力に、変わりゆく世を懸命に生き抜いていく愛の物語。

放送は、NHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。

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