「宇宙生活は近い存在」野口聡一氏が来阪、西日本初の企画展

2024.7.30 20:30

企画展の紹介をする野口聡一宇宙飛行士(30日・大阪府池田市)

(写真8枚)

人類で初めて宇宙でラーメンを食べた野口聡一宇宙飛行士の企画展が、体験型食育ミュージアム「カップヌードルミュージアム 大阪池田」(大阪府池田市)で7月31日よりスタート。前日のメディア向け披露会に野口さんが出席し、見どころを語った。

■ 「世界初の宇宙食ラーメン」など、貴重な品物が実際に見られる!

企画展では、「カップヌードル」をベースにした世界初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」の開発で指揮を執った日清食品の創業者・安藤百福と、野口さんの交流をパネル展示で振りかえるほか、野口さんが国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在ミッションに携行し、地球に持ち帰った安藤百福の書「宇宙世紀 優劣共生」(色紙)の実物が西日本で初公開される。

さらに、「スペース・ラム」の現物や宇宙で実際に使用されたフォークやスプーン、箸なども登場。なお、同展は2022年に横浜で開催されたものとなるが、大阪では新たな展示品として、ISSで海外のクルーに好評だった法被が全国初公開される。

世界初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」や、実際に宇宙で使われたフォークなどが見られるのは貴重

2022年にカップヌードルミュージアムの名誉館長に就任した野口さん。「普段食べているラーメンが宇宙にいくってこういうことなんだ、衣食住といった生活環境が実際に宇宙にいくとどうなるのか、映像では時々お見せしていますが、ここでは実際に私が持っていった物を見て感じてもらいたい。宇宙生活を親しみ、近い存在と思ってもらえたら」とアピールした。

また、「スペース・ラム」の開発時、液体が飛び散らない工夫や味覚が鈍くなる無重力でもいかに普段のおいしさを再現するかを苦労したと話し、「普段と同じ物を食べたいという私の我儘な希望を叶えるために、(日清食品の研究所が)普段と違うことをたくさんしないといけないというのがスペース・ラムには詰まっている。実際同じ味でおいしかったです」と振りかえった。

企画展『人類初!宇宙で初めてラーメンを食べた野口聡一宇宙飛行士』の期間は7月31日〜2025年3月31日(火曜定休)、朝9時30分〜夕方4時30分。入場は無料。

企画展『人類初!宇宙で初めてラーメンを食べた野口聡一宇宙飛行士』

期間:2024年7月31日(水)〜2025年3月31日(月)
時間:9:30〜16:30(入館は15:30まで)
住所:大阪府池田市満寿美町8-25 

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本