「ウィキッド」はなぜ人々を魅了する? コラボフードとともに紐解く[PR]

2024.8.8 12:00

『ウィキッド』の舞台写真(撮影:阿部章仁)

(写真12枚)

大阪で15年ぶりの上演となる劇団四季ミュージカル『ウィキッド』。再演の要望が多かった大人気作の登場に、ミュージカルファンは歓喜の声をあげているが、8月15日の開幕に合わせて同作のコラボメニューが、「ハービスPLAZA/PLAZA ENT」(大阪市北区)で展開されるのも見逃せない! 気になるメニューとともに、『ウィキッド』を愛する演劇ライターが、多くの世代の心をとらえる本作の魅力を語ります。

文/小野寺亜紀

対照的な2人の魔女──その行く先に世界中が感動

児童文学の金字塔『オズの魔法使い』の前日譚を描く『ウィキッド』。ドロシーが出会う「悪い魔女」と「善い魔女」、2人の知られざる数奇な運命にスポットを当てた本作は、何度も観たくなる「ミュージカルの魔法」が散りばめられている。物語の軸となっているのが、オズの国を舞台にした2人の魔女の「友情と成長」だ。

生まれながらに緑色の肌をもち、周りから疎まれ孤立している「エルファバ」。恵まれた美貌とポジティブな性格で人気者の「グリンダ」。対照的な2人の少女は反発しあっていたものの、最終的に唯一無二の親友になっていく──。

美しい統一感をキープ!2人の魔女の関係性を再現したパフェ

「パティスリー&カフェ デリーモ」(ハービスPLAZA ENT B2)の優美なバランスのパフェ「エメラルド」(2970円)。後付けのキウィ&マスカットソースで、また異なる味わい

シェフ&ショコラティエ・江口和明が生み出す、素材重視の麗しいスイーツが味わえる「パティスリー&カフェ デリーモ」では、2人の魔女をキウイやシャインマスカットなど、緑のフルーツで華やかに表した限定パフェが登場。

大きなワイングラスの中には、青リンゴのアイスシャーベットや食用の白いフラワーも。上部に飾られた芸術的なチョコレートは、それぞれカカオ濃度が違うので繊細な味のニュアンスが楽しめる。これらが一体となった爽やかな風味のパフェは、容姿も性格も異なる2人がかけがえのない存在になる様を、統一感のある味わいで再現している。

映画でも有名な『オズの魔法使い』では、「西の悪い魔女」として登場するエルファバ。なぜ彼女がそう呼ばれるようになったのか・・・というところが『ウィキッド』の根幹になっていて、その哀しくも誇り高い彼女の運命に心揺さぶられる。真逆なグリンダとの間にフィエロという男性も絡み、関係はより複雑に。さまざまな成長過程を経た2人が、心を通わせて歌うナンバー「あなたを忘れない」は、劇中でもひと際感動的!


絵画のようにエモーショナル!プレートで舞台の豪華な世界観を

「ショコラティエ パレ ド オール」(ハービスPLAZA ENT 4F)の「2人の魔女」(単品2000円・ドリンクセット2420円)。キャラクターの個性の違いや、華やかなシーンがよみがえる一皿

魔法の国が舞台の『ウィキッド』は、セットも衣裳も豪華。単に華やかなだけではなく、オズの国の非日常の世界が繊細につくりこまれている。そんなステージに思いを馳せたくなるのが、シェフ・三枝俊介によるショコラ専門店「ショコラティエ パレ ド オール」の限定デザートプレート。

ココア風味のサクっとしたメレンゲで自家製チョコレートのソルベをサンドし、その上に人気のピスタチオアイスを乗せて、エルファバを描写したスイーツと、鮮やかなピンク色のベリーシャーベットでグリンダを表したオリジナルデザートが並ぶ「2人の魔女」は、美麗な一皿。さらにビターな大人の味わいの洗練されたショコラをデコレーションし、『ウィキッド』の世界が完成!

劇場内でまず目に入ってくるのが、舞台上部の金属製のドラゴン時計。広げた翼の長さは、なんとセスナ機と同じサイズ! これがオズの国の時を刻み、物語の節目でさまざまな表情を見せる。また、まばゆいエメラルドの都、ギリキンの大森林など、本にも登場する空間が驚きのビジュアルで登場。魔力を表現する照明も斬新だ。

『ウィキッド』の舞台写真(撮影:阿部章仁)

そして、衣裳の総点数はなんと800点。一着一着異なるデザインが施され、キャラクターの心の成長に合わせ変化するなど、丁寧な工夫が。生真面目さが出ている当初のエルファバの衣裳が、どのように変化していくかも見どころ。装置デザイン・衣裳デザインとも、アメリカ演劇界で最も栄誉ある『トニー賞』最優秀賞を受賞したのが納得のクオリティだ。


多面性のあるストーリーをかみしめる、ほろ苦くも甘いクレープ

「クレープリースタンド・シャンデレール」(ハービスPLAZA B2)の「抹茶のモンブランクレープ」(単品1100円・ドリンクセット1480円)。ボリューム満点で食感も絶妙

不思議な魔力と緑色の肌をもち、最初は周りから心を閉ざしているエルファバ。彼女の境遇やオズの国に起きる出来事は、現代の私たちに普遍的なメッセージを投げかける。そんな作品の奥深さを表したかのようなコラボメニューが、「クレープリースタンド・シャンデレール」の「抹茶のモンブランクレープ」。

フランス産の素材にこだわったクレープ、郷土料理のガレットを気軽に楽しめる同店では、ほろ苦い抹茶のモンブランと、ほんのり甘い小豆ソースを組み合わせたクレープを提供。舞台のイメージカラーであるグリーンが映え、上部にはツブツブ食感の栗も。暗い色合いの小豆ソースで、『ウィキッド』のテーマの陰の部分も表現したというディープな考察もお見事!

『ウィキッド』が、子どもから人生を重ねた年配の観客まで大きな感動を与えるのは、素晴らしい音楽やキャラクター性の魅力はもちろん、物語に深い陰影と奥行きがあるから。動物と人間が共存するオズの国では、次第に動物たちの権利が奪われていく。

『ウィキッド』の舞台写真(撮影:阿部章仁)

異質なものへの視線、知らない間におこなわれている強権的な策略など、今の私たちにも通じる社会問題が内包されている。魔女の少女2人の等身大の思いから、抑圧への抵抗や解放といった壮大なクライマックスへとつながる部分まで、さまざまなシーンで心を鷲づかみにされる。

そのほかにも、抹茶アイス×ラテのほろ苦さと甘みの融合が、2人の魔女の心の交流を感じさせる「ウィキッドラテ」(カフェ ブー)など、作品の世界観をイメージしたコラボメニューは全8品。これらのメニューを注文した人には、先着でハービス×劇団四季『ウィキッド』のコラボコースターをプレゼント。貴重なノベルティグッズをぜひ手に入れよう!

「カフェ ブー」の「ウィキッドラテ」(930円)
「ラブテーブル」の「擦りたてポルケッタのガーデンサラダピッツァ」(単品2640円・ランチセット3080円 1日10食限定)
「ブーランジェリー ブルディガラ」の「パンオバジル」(イートイン396円・テイクアウト388円)
「丸福珈琲店」の「魔女のソーダ」(720円)
「丸福珈琲店」の「魔女のパスタ~生ハムとトマトのジェノベーゼチーズ添え」(1200円)
ハービス×劇団四季『ウィキッド』のコラボコースター

コラボメニューフェアは8月13日~9月1日までの期間限定、「ハービスPLAZA/PLAZA ENT」にて開催される。

【参加店舗】

PLAZA:ブーランジェリー ブルディガラ/丸福珈琲店/クレープリースタンド・シャンデレール/ラブテーブル

ENT:パティスリー&カフェ デリーモ/カフェ ブー/ショコラティエ パレ ド オール

提供/阪急阪神ビルマネジメント(株)

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本