大阪駅の新高級ホテル内に「ガチャ」、鉄道関連の遊び心が随所に

2024.8.1 07:00

ホテル内にある「ガチャガチャ」。ピンバッチのほか、フレーバーウォーター用の粉も

(写真9枚)

7月31日に開業した、大阪駅直結の新ホテル「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」。1874年に開業した「初代大阪駅」の跡地にできたことから、同ホテル内には「鉄道の歴史」を感じられる工夫が随所に施され、遊び心に富んでいる。

29階のロビー部分には、昔の有人改札をイメージしたフロントのカウンターや時刻表を表す「ダイヤグラムアート」(山陽新幹線の大阪―小倉間のダイヤ)、さらには初代大阪駅が開業した1874年に合わせて187.4mの高さになった線路の枕木を使ったアートオブジェ、初代大阪駅のレンガ式の建物をイメージしたブリックアートなど、至るところに鉄道を感じさせる工夫が施されている同ホテル。

電車のダイヤをアートにしたダイヤグラムアート。大阪―小倉間のダイヤを表している
有人改札をイメージしたフロントのカウンター

そして同階には、かつて新幹線の車内で使用されていた「封筒型紙コップ」がある「ウォーターステーション」があり、訪れた人に振る舞い水を提供する場に。薄い紙コップを広げると、なかに水を入れて飲むことができる。当時を知る人からすると懐かしさを感じることができ、取材時には「懐かしい〜!」との声も。当時を知らない人にとっては新鮮な体験として楽しめる。

振る舞い水を自由に楽しめる『WATER STATION』

そして「ウォーターステーション」奥には、スイートルーム1泊150万円〜の同ホテルには意外とも思える「ガチャガチャ」が。1回500円で、「JR西日本」でかつて運行していた『スーパー雷鳥』『トワイライト・エクスプレス』などの列車のヘッドマークピンバッチ5種が揃う(両替機はないので、500円玉を用意してから訪れるのがベター)。

ガチャガチャ(500円)で『はまかぜ』のピンバッチをゲット!

そのほか、客室部分はカンテラをモチーフにした部屋番号プレート、列車のブレーキをモチーフにしたドアノブ、かつて大阪駅で時刻を知らせるために使われていた鐘をイメージしたランプなどが客室部分であしらわれている。さまざまな鉄道を感じさせる工夫がさりげなく施されているので、実際に足を運んで探してみては。

大阪駅で時刻を知らせるために使われていた鐘をイメージしたランプ。初代大阪駅の開業日が映し出されている

取材・文・写真/野村真帆

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