大阪・天王寺動物園のキーウィ亡くなる、国内飼育で最後の1羽

2024.8.5 20:30

「天王寺動物園」で飼育されていたキーウィ「プクヌイ」(提供:天王寺動物園)

(写真1枚)

「天王寺動物園」(大阪市天王寺区)は8月5日、絶滅危惧種に指定されているキーウィの「プクヌイ」が死亡したと発表。国内で飼育されていた最後の1羽だった。

ニュージーランドの国鳥で、名前は鳴き声に由来するキーウィ。長いくちばしが特徴で、先端に鼻の穴があり、視力は弱いが嗅覚が非常に発達している。翼は退化し尾羽もない丸々としたフォルムで、空を飛ぶことはできない。

プクヌイは、1988年10月29日にニュージーランドで生まれ、1991年7月15日に「天王寺動物園」にやってきた。8月4日の朝、プクヌイが起立困難となっているところが発見され、レントゲン撮影をおこなったところ、お腹のなかに卵が確認された。卵は大きく割れており自力での排出は困難と思われたため、麻酔下で開腹手術を実施し、動物病院に入院させていたが5日の8時40分に死亡が確認された。

2024年7月5日には42歳・オスの「ジュン」も亡くなっており、「プクヌイ」が最後の1羽だった。なお、カラス等による被害を防ぐ観点から、献花台は設置しないという。

同園の公式Xには、「天王寺動物園に居てくれてありがとう」「どうかお空で安らかにと願っています」「ジュンとゆっくり休んでね」「日本に来てくれてありがとう。本当に長い間お疲れ様でした」とファンからの声が寄せられている。

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