全国的にレアな「青色」のポスト、なぜか大阪に集中…理由は?

2024.8.11 08:00

大阪に多く残る速達用ポスト。写真は心斎橋駅や心斎橋筋商店街の入口ちかくにあるもの

(写真3枚)

西梅田エリアの新施設「KITTE大阪」(大阪市北区)に移転してきた「大阪中央郵便局」。それに伴い設置された2つのポストのうち、マスコットキャラ・ぽすこぐまをあしらったポストが「青色」ということで話題に。ポストといえば「赤色」のイメージが強いが、やはり「青色」のポストは全国的に見てもなかなか珍しいのだとか。

さらに同じ青色の「速達専用ポストかと思った」という声も見受けられたのだが、実はこの速達用ポスト、大阪にだけ多く設置されているという。なぜ大阪に? そして今回のラッピングポストも関係があったりするの? 気になったので、日本郵便の広報担当者に訊いてみることに。

移転した「大阪中央郵便局」入り口に設置された2つのポスト。

■ 全国35本の速達用ポストのうち、大阪に26本が集中

まず、本当に大阪に速達用ポストが多いのかを尋ねてみると、「2024年3月末時点では、全国35本のうち大阪府には26本あります」との回答が! 「ちょっと多い」どころではなく、ほとんどの速達用ポストが大阪に集まっていることになる。

気になるのはその理由だ。SNS上では「大阪人はせっかちだから」「景観上の理由?」などさまざまな理由が見受けられたのだが、実際のところを訊いてみると「はっきりとした理由は不明」という返答があった。

今となってはかなりレアだという青色のポスト

ただ担当者によれば、そもそも速達用ポストが全国的に減少しているのだという。「速達郵便物の利用増加に伴い昭和31年から速達用ポストが設置されましたが、押印機で速達郵便物を区別する仕組みができ、取集時に速達郵便物だけを区別して取り扱う必要性がなくなりました。さらに老朽化による撤去も続き、その数は徐々に減ってきております」と担当者。

つまり、大阪に多く速達用ポストが設置されたわけではなく、「他府県に比べて大阪だけ速達用ポストが残っている」ということになる。それにしてもなぜ大阪で残り続けているのか、それはそれで謎が残る・・・。もし理由に心当たりがある人は、ぜひ教えていただきたい。

ちなみに、新たに設置された「ぽすこぐま」の青ポストは、KITTEのロゴをイメージしただけで「速達用ポストとの関連性はない」とのこと。また、速達用ポストは今後減ることはあっても新たにできることはないそうなので、見てみたい人は大阪に遊びにきてみては。

取材・文・写真/つちだ四郎

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