新阪急ホテル60年「最後のごちそう」、初日は満席スタート

2024.10.2 20:00

最後のグルメフェアのお客様を笑顔でご案内するレストランスタッフ

(写真7枚)

2025年1月4日の宿泊利用をもって60年の営業を終了する「大阪新阪急ホテル」(大阪市北区)。そのバイキングレストラン「オリンピア」で、10月2日よりグルメフェア『ごちそう感謝祭』がスタートした。初日昼の部は、50組146名の予約があり、最後のグルメ企画として、満席での開幕となった。

■ 関西人らしい「明るいフィナーレ」に

装飾にもこれまでの感謝をこめて、ホテルの制作部が尽力。いよいよお客様をお迎えする

1964年8月開業の同ホテルは、関西の「ビジネスホテル」の先駆け的存在。10月1日より、昭和・平成・令和と駆け抜けてきた60年の営業を振り返るフィナーレイベントを館内各所で開催している。

そのイベントの一環として、ホテル開業と同時に関西初のホテルバイキングとしてオープンした地下1階「オリンピア」での「感謝祭」は、企画発表とともに問い合わせが次々入り、既に休日は予約がとりづらい状況になっている。

新阪急ホテル所蔵の過去の資料より、オリンピア開業当時は1000円でスタート。こちらのパンフレットには「バイキングチケット1400円」の文字が。デザインがレトロでかわいい

過去に「100種類のメニュー食べ放題」「ズワイガニ食べ放題」「高さ70cmの巨大モンブラン」などユニークで贅沢な数々の企画を実施してきた同レストラン。今回のフェアでは最後にふさわしいとっておきの「ごちそう」を集めた特別企画だ。

「メバチマグロとズワイ蟹の重ね寿司」や「蝦夷鮑のオイスターソース」などさまざまな贅沢食材を使用した料理が揃うとあり、来場者の期待も大きい様子。初日に一番乗りで入店受付をした女性は「企画が発表されてすぐに予約を入れました。特に楽しみにしているのはお寿司です。最後なので今日はすべてたっぷり楽しみます」と意気込んでいた。

来場者が楽しみにしているという声が多かった「めばちマグロとズワイ蟹の重ね寿司」

また、別の女性2人組はお揃いのキャラクターのサングラスをかけて来店。「ハロウィンの仮装で来ました。わたしがはじめてこの店に来た時、子どもをベビーカーに乗せていましたね。いま子どもは社会人になって、時の流れを感じます」としみじみ。

「わたしは40年くらい前にはじめて来店し、おじいさん以下親子3代、親戚18名くらいで来店したこともあります。今日最後になるのはさみしいので、閉店までにもう一回来たいと思います」と話す。さすが60年の営業、親子3代で利用するファンも多いようだ。

開店時間になるとスタッフたちがお客様を笑顔でお出迎えし、続々と入店。しばらくすると、人気のモンブランを使った「パフォーマンスデザート」がスタートし、感謝を込めた映像放映ののち、白い巨大なモンブランのオブジェにプロジェクションマッピングで「ありがとう」の文字が映し出された。関西人らしい明るいフィナーレだ。

オリンピア名物の巨大モンブランにプロジェクションマッピング。パフォーマンスを動画におさめ、ホテルとの別れを惜しむお客様が多数

『ごちそう感謝祭』は、2025年1月4日まで、同ホテル地下1階「オリンピア」にて。料金はランチ5000円〜・ディナー6000円〜。既に予約で満席の日程も出てきており、来店前に予約がベター。スタッフによると「平日の夜は比較的ねらい目」とのこと。そのほか、ホテル内の1階や地下1階には、今回のフィナーレイベントのために制作した60年を振り返る掲示物も多数展示されている。

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