ごはんでなく、フランスパン!? 梅田駅のカレー、思わず二度見

6時間前

京都の老舗ベーカリー「進々堂」のフランスパンを使用した「カレーパン」(並600円)

(写真5枚)

先日、阪急電鉄「大阪梅田駅」(大阪市北区)のホームを歩いていたとき、駅ナカにあるカレー店のメニュー「カレーパン」がふと目に入った。パンのなかにカレーが入ったものではなく、なんとカットされたパンにカレールーがかかっているではないか。

この斬新なカレーパンを提供しているのは、今年4月に同駅ホーム内にオープンした「たちまちカレー」。メニューをよく見ると、「白飯」「スパゲッティ」「パン」の3種類が主食として用意されているようだ。

筆者は関西で生まれ育っているので、大阪の老舗カレー店「インデアンカレー』などでも提供されている「スパゲッティにカレーがかかっているもの」には違和感がなかったが、さすがに「パンにカレーがかかったもの」は30数年生きてきたなかでも初めて見た。なぜパンを採用しているのか、またそれに対する反響や味についてなど、同店の店長さんを直撃した。

「阪急大阪梅田駅」3階改札内にある「たちまちカレー」

◾️「自然と選択肢に入れてました」店長驚き

その店名の通り、食券を購入するとたちまちカレーが提供され、移動の合間にサクッと食事ができると働く大人たちから支持されている同店。トッピングなしのカレーライスであれば30秒以内に出てくるのが売りで、忙しい現代人にはありがたい存在だ。

さっそく、なぜ皿で食べるカレーのお供としてパンを採用したのか店長の小林栄樹さんに尋ねると、「パンって普通の主食なので、自然と選択肢に入れていました。正直これが意外に思われるとは思わなかった」と、変わり種として入れたわけではないのだそう。

ごはん、パンのほかにパスタもありました

確かに関西はパンの消費量全国トップクラスで、「明日のパン」という慣用句があるくらいパンは超身近な存在ではある。しかしカレールーにパンをつけることはあっても、パンに直接カレールーをかけることはないような・・・。

ネット上でも同商品について議論が起こっているようで、「これはカレーパンなのか!?」「パンカレーやん」「自分が知ってるカレーパンとちゃう」などと声が上がっており、食へのこだわりが強い関西人から注目を集めているようだ。

◾️ 主食としていけるのか…? いざ実食!

せっかくなので、カレーパン(並600円)を実食。パンは京都の老舗ベーカリー「進々堂」のフランスパンを使用。一口サイズにカットしたフランスパンを3分ほどリベイクしてから提供してくれる。

カレーパン(並600円)。カレーが染みているところと、カリカリの部分の両方が一口で楽しめる

カレールーはフルーティかつスパイシーな昔ながらの欧風カレー。カレーがかかっていないところはカリッ、サクッとしたフランスパンの歯切れの良さが心地よく、カレーがかかった部分はしっとりとした舌触りで、カレーとパンの甘みが口いっぱいに広がる。大皿で出てくるので始めは量に圧倒されたが、美味しく完食できた。

小林さんは、「コアなファンが多い一皿で、毎日パンのカレーを食べに来てくださる方もいます。これは食べてみないと美味しさが伝わらないと思うので、ぜひ食べてください」と話す。

このほかにも9月からは「ねぎ玉カレーうどん」(850円〜)も新登場している。場所は阪急電鉄「大阪梅田駅」3階ホーム内。営業時間は朝7時〜夜9時。

取材・文・写真/野村真帆

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