阪神百貨店初の試み「チャンスになれば」、優勝者レシピを商品化

9時間前

グランプリを受賞した中山莉彩さん

(写真4枚)

百貨店「阪神梅田本店」(大阪市北区)初となる取り組み「クッキング甲子園 」が、10月9日に開催された。お菓子づくりを得意とする人なら誰でも参加ができ、グランプリを受賞したレシピは後日、同百貨店と洋菓子メーカーの共同で商品化される。

百貨店業界としても珍しい試みとなる「クッキング甲子園」。第1回目のテーマは「焼き菓子」で、一次審査には72件もの応募があったという。

レシピ書類選考から選出された5組が「グランフロント大阪」にておこなわれた2次選考に駒を進め、「ユーハイム」や「モロゾフ」をはじめとする有名洋菓子店でお菓子作りに携わるプロたちが実食審査をおこない、それぞれのお菓子への講評をおこなった。

グランプリを受賞したスイーツ「アップルマロンタルト」

見事グランプリを受賞したのは、中山莉彩さんによる「アップルマロンタルト」。もともと趣味でお菓子作りを楽しんでいたという中山さんは、「驚きと喜びでいっぱいです。自分のお菓子を販売する機会が来るとは思っていなかったので、サポートしていただく部分も多いと思うのですが、精一杯つとめたいです」と笑顔を見せた。中山さんには賞金30万円が贈呈され、レシピは同百貨店と洋菓子メーカーの共同で商品化される。

第1回 阪神百貨店 クッキング甲子園 「焼き菓子コンテスト」での授賞式の模様
一次審査を合格した5名のスイーツ。惜しくもグランプリを逃した参加者も、クッキング甲子園サポートチームの支援を受けられる

コンテスト終了後、審査員のひとりで同百貨店の「おやつのひきだし」担当バイヤーをつとめる折谷若子さんは、「百貨店は、ある程度大きな団体や企業でないと出店できないイメージがあると思います。今回のように、日頃はお菓子業界に携わっていないものの、お菓子作りを得意とする芽のある方はたくさんおられるはず。そういった方々にとってのチャンスになればと思いました」と開催の趣旨を語った。

今回グランプリを受賞したスイーツは、現在商品化に向けてプロジェクトが進行中。コンテストは今後もテーマを変えて開催される予定だという。

取材・文・写真/つちだ四郎

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