高槻将棋まつりに登場、つるの剛士「第二のふるさと」語る

2024.11.8 06:30

高槻市で青春をすごしたつるの剛士が、Lmaga.jp編集部を訪問(11月7日/京阪神エルマガジン社にて)

(写真4枚)

全国で初めて「将棋のまち推進条例」を9月に制定した高槻市で、11月16日に将棋イベント『高槻将棋まつり』が開催される。当日は俳優でタレントのつるの剛士がステージに登場し、谷川十七世名人、古森五段たちとトークショーをおこなう。アマチュア三段の実力を持ち、2023年より「将棋のまち高槻」のPR大使を務めるつるのに話を聞いた。

■青春時代を過ごしたまち、高槻。当時の友だちから「ポスターみたで!」の連絡続々

──つるのさんは幼少期を高槻市で過ごされたそうですが、高槻市での思い出はありますか?

6~12歳を高槻で過ごしました。青春時代を過ごした場所なので、いまも高槻は「第二のふるさと」として大切に思っています。実は将棋を覚えたのも、高槻にいた頃なんです。通っていた学校に「雨が降ったら将棋盤を持って行って良い」というルールがあって。雨が降るとはりきって将棋盤を持って学校に行き、友だちと将棋で遊んでいましたね。

当時の友だちとは今でも仲が良く「近所でつるちゃんのPR大使のポスターみたで!」とたくさん連絡くれています。あの当時は、将棋の「しょ」の字もなかった高槻に、大阪市福島区から「関西将棋会館」が移り、「将棋のまち」として盛り上がるなんて、全く想像してなかったですね。また日本将棋連盟創立100年の記念すべき年に、こうして高槻で将棋をPRする役目をいただいていることが光栄です。

──釣りやバイクなど多趣味なつるのさんがハマった「将棋の魅力」について教えてください。

高槻にいたとき以来、将棋はやっていませんでしたが、24歳の時に将棋を再開し、その後真剣に勉強して、番組を持たせてもらうなどになりました。「その人を知りたければ、将棋を指せ」と言うほどに、将棋は相手の人柄がわかるのが魅力。

今の時代は、気軽なネット将棋もあり、それはそれでゲームとしての面白さがありますが、相手の熱量を感じながら、向き合って駒を指すのが好きです。また囲碁やオセロとかいろんなゲームがありますが、将棋はそれぞれの駒にちゃんとキャラクターがあるのも面白いですね。

三間飛車の使い手、つるの。高槻市特製将棋駒ごまをもってビシッとポーズを決めてくれた(11月7日/京阪神エルマガジン社にて)

■幼稚園教諭2種免許、保育士資格を持つつるのが、子どもたちに将棋を勧める理由

──つるのさんは子どもの教育に強い関心を持ち、大学でも学ばれていますが、教育の場でも将棋は活かせますか?

小さい子どもたちにも、ぜひ将棋に触れあってほしいです。勝負に負けても勝っても、お互いの気持ちがめちゃくちゃわかる、心を読み合うゲームです。「礼に始まり、礼に終わる」そんな将棋から学ぶことはたくさんあると思います。

実は今、非常勤で幼稚園に勤めていて、勤務先の幼稚園で将棋が流行っています。将棋の指し方を教えていたら「つるの先生、将棋やろ~」って園児たちが将棋盤の周りに次々集まってくるので、今では幼稚園に将棋盤3つ置いているほどです。

──子どもたちに囲まれる様子が想像できますね!つるのさんの自身の5人のお子さんとも将棋を楽しまれることはありますか?

過去、子どもたちにも、将棋を教えようと何度も挑戦してきましたが、結構難しかった。自分自身がどうしても子どもに負けてあげることができなくて・・・。思えば、昔うちのおやじもそうで、勝負しても絶対勝ちを譲ってはくれませんでした。血筋ですね。

でも今は自分も成長して、子どもに負けてあげることができるようになりました。そうすると次男が将棋にハマって、真剣に取り組んでます。息子と一緒に将棋を楽しめるのはうれしいですね。

現在高槻市では、将棋に親しむきっかけを作る取り組みとして、小学1年生に高槻産の木材で製作した将棋駒のプレゼントや出前授業を実施

■「人間将棋」に倣って、高槻市オリジナルの「埴輪将棋」やってみたい!

──『高槻将棋まつり』の意気込み、今後つるのさんが高槻市でやってみたいことなどありますか?

「安満遺跡公園」って、昔は草ボーボーの場所でしたよね?子どもの頃は、あの辺りを走り回って遊んでいました。そんな場所が、いまや立派な公園になって、大きなイベントが開催されるのは感慨深いものがあります。

イベント当日の16日は、全国からぜひ高槻に集まっていただき、将棋好きはもちろん、そうでない人も交流が広がるといいなと思っています。今回トークショーに出演するので、高槻時代の友だちがみんな家族を連れてステージの応援にきてくれると言ってくれています。ひさしぶりに懐かしいみんなの顔が見れるのも楽しみです。

そして、高槻市将棋のまち推進課のみなさんにも提案してるんですが、山形県天童市や兵庫県姫路市で行われている「人間将棋」に倣って、高槻市では「埴輪将棋」をイベントでやると盛り上がるんじゃないかと。高槻は「埴輪のまち」でもあるんですよね。もし実現するなら、良かったらイラストも描きますし、全面協力しますよ。

高槻市将棋のまち推進課のおふたりと一緒に「将棋のまち高槻」をPR。高槻市役所内でも職員30人が参加する将棋大会が先日おこなわれたばかり(11月7日/京阪神エルマガジン社にて)

『高槻将棋まつり』は11月16日に「安満遺跡公園」で開催。入場は無料。ステージではトークショーのほか、東西対抗ペアマッチが公開対局としておこなわれる。また、コミック『将棋の渡辺くん』の作者・伊奈めぐみさんのサイン会や塗り絵、声優・岡本信彦さんのオーディオラリーなど複数の企画、フード出店などを予定している。

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